ツッコミたい、それも愛。老害にこそ見てほしいアニメ「ラブライブ!スーパースター!!」
はじめに
気が付くとラブライブ!の新シリーズが始まるたびに何かとおすすめしている自分ですが、そう今日はアニメ「ラブライブ!スーパースター!!」です。
虹ヶ咲に続くいわゆる「ラブライブ4」として世に出たスーパースター!!。2020年末にグループ名がLiella!に決まり色々と仕込みのフェーズを経て2021年7月からアニメが開始。
正直スーパースター!!の動きをそんなに追えてなかった自分もラブライブ!シリーズのファンとして「アニメはさすがに見よう」と思い初回から直近の5話まで見てるわけですが、なかなかに良いです。
今回のアニメ「ラブライブ!スーパースター!!」をプッシュするにあたり、あえて私は言いたい、これは老害のためのラブライブ!であると。
老害の皆様用に唐突なもぎゅっと。久々に見ると良いPVですね。
ここで大事なのはあくまで「老害」という点。
「他界」ではないです、「ラブライブ!はもうコンテンツとしてまったく興味なくなっちゃったなあ、他界してしまったよ」という天国にいる方はお時間があって気が向いたら見てください。
そうではなく、ご存命で「ん?ラブライブ!スーパースター?あれだな、なんかアニメ始まる前に喫茶店の許可がどうこうとか、9人の伝統を捨て5人だとか、あとあれだティザーでキャッチコピーが『私を叶える物語』とかでもうコンセプトが(ry」という言葉がスラッと出てくるようなラブライブ!が好きなゆえに一言モノ申したくなりがちなあなた、あなたです。あなたに見てほしい!あなたみたいな老害に見てほしい!あなたというか俺!俺も老害!
ちょっと「老害」言いすぎましたが、アニメスーパースター!!はなんともオールドファンのツッコミ欲を刺激する作品に仕上がりつつある、これについては共感してもらえるはずなんです。
老害はツッコミたい、それも愛。
まず1話である。
・オレンジ担当の主人公格の子、そして理解者としての幼馴染
・ガールミーツガールの末にスクールアイドルを始めることになる主人公
・スクールアイドルに反対する生徒会会長
・そしてなぜかスクールアイドルに造詣が深そうな会長
・よりによってポニーテールの会長
・スクールアイドル勧誘をする焚き付け役の子
・1話のエンディングはミュージカル的に曲を歌う
・俺たちの冒険はこれからだ!
どうだろう、この流れに一言もツッコミを入れずに完走できるオールドファンがいたらすごい、感動する。
ソロ×9+1という挑戦的な群像劇でラブライブ!を描き切ったアニメ虹ヶ咲(あれはあれで超よかった)の反動なのだろうか。スクールアイドルグループを軸としたラブライブ!への揺り戻し的な展開は結果論として「ラブライブ!愛が残っている老害が無限にツッコめる」時間を作り出している。
2話以降もこの傾向は続く。スクールアイドル継続へのハードルが提示されたり、「1!2!3!4!5!6!7!8!」と掛け声が響く特訓パートがあったり、ライバルユニットが出てきたり、ファーストライブで電気系のトラブルがあったり、これまでの飛び道具キャラを詰め込みまくったみたいな人が出てきたりと枚挙に遑がない。
矢澤、津島、中須の後継者として4話で大暴れする平安名すみれ。無限にツッコめる老害ホイホイである。
しまいにはこれである。
これまでツッコミを我慢していた老害もここで落城するはずだ。
これらのツッコミはいわばこれまでラブライブ!を推してたがゆえのポジティブなボヤキ、ラブライブ!愛の一つの形だろう。
年を経て素直になれない老害の愛あるツッコミを引き出してくれるスーパースター!!。もうこれだけで見る価値がある。見て、そしてツッコんでほしい、そして久々のラブライブ!を楽しんでほしい!
老害は楽曲も好き、音楽もいいぞ
愛ある老害が無限にツッコミを入れながら楽しめるラブライブ!スーパースター!!、そんな流れで書いてきたが老害の一人である自分が一番グっときてしまったのがOPだ。
言葉にうまくできないが「めっちゃラブライブ!」してる曲なのだ。頭からイントロ、Aメロあたりがもうなんかもうめっちゃラブライブ!で正直これを聞いた瞬間かつてラブライブ!現場にいた友人各位の顔が浮かびました。
これが流れるのは2話なわけですが、1話で老害の心を絶妙にくすぐりツッコミを入れさせまくってこれを流すわけである。素晴らしい、老害をよくわかってらっしゃる。
「OPでラブライブ!を感じる」というのは老害あるあるである。(自分が勝手に言ってる)
その意味では虹のOPもかなり良かったのだが正直個人的には全然スーパースター!!の方が勝ってしまった、それくらい良い。
今後、節目節目でアニメ楽曲は増えていくんだろうがこれは非常に期待できる、そしてきっと我々老害に「これはなんかベース音があれのあれっぽいよね」と真偽不明な怪しいラブライブ!うんちくを語らせてくれるはずだ。
尚、1話の最後に流れる未来予報ハレルヤも名曲。個人的にはススメ→トゥモロウの正統後継者と感じる。階段も出てくるし。
結びの前に、澁谷かのんはいいぞという話。
これまで一応「老害×スーパースター!!」という文脈でおすすめしているがここは特に老害がどうとか無いです、はい。
来ましたドン、澁谷かのんです。
スーパースター!!のアニメとしての良さをキャラクターの強さでけん引するLiella!のセンター澁谷かのん。
自分はこれまでラブライブ!グループのセンター、いわゆるオレンジ枠にグっとくることはなかったわけですが4作目にして「推しオレンジ童貞」を捨てることになりました。
「澁谷かのん」でTwitterを検索するとそれなりに良さは出てくると思うので一般的な評価は集合知に任せますが、個人的にプッシュしたいのが「ヤンキー感」である。
まず顔がイケメンヤンキーである、部活入ってないのに学校1足が速いタイプのイケメンヤンキーである。
かつてラブライブ!史上こんなにヤンキー感のあるサムネがあっただろうか、いやない。
そして物語の要所要所で啖呵を切りメンチも切る、本当に素晴らしい。
1話で生徒会長にカチこんだり、平安名すみれに「センター奪って見ろよオラ」と言ったり、5話では砂浜で謎ポーズを決めながら仲良しのクウクウちゃんに「話しかけんな」と目をつむったまま言い放っていた。しかし圧倒的な仁義と歌声でスクールアイドル活動を引っ張る、それがヤンキー型オレンジ担当澁谷かのん。これはどうかんがえてもヤンキー漫画の心優しきヤンキーヒーロー、好きにならないはずがない。
正直これは別の意味で老害に刺さる、老害って言うか森田まさのり作品好きとかには刺さる。事実、かのんがルーキーズにいても違和感はない。
今後もかのんのヤンキーっぷりには期待しかない、どんどん見たい。正直生徒会長はとガチの殴り合いくらいはしてほしいと思ってる人がいると思う、少なくとも俺は思う。
新しいラブライブ!をツッコめる楽しさへ飛び込もう
ということで老害に刺さるラブライブ!としてスーパスター!!をおすすめしてきたがまだまだ良き点はたくさんある。ラブライブ!の特徴である中の人的な話題も勿論あるし、先日3グループ合同年越しライブも発表された。
☆2021年12月31日(金)にラブライブ!シリーズより、Aqours・虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会・Liella!が出演する年越しカウントダウンライブ
「LoveLive! Series Presents COUNTDOWN LoveLive! 2021→2022 〜LIVE with a smile!〜」開催決定! とのことです。
今回はここら辺はあまり触れないがもちろん「4作品目のラブライブ!」としてのキャストも踏まえた関係性や立ち位置という見方も面白そうであることは言うまでもない。
まあそれはそれとして、まずは絶賛放送中のアニメを見て一緒に「愛あるツッコミ」を入れる楽しさに触れてほしい。
老害を詳細に定義するわけではないが、おそらく一定のオールドファンであればスーパースター!!を有意義にツッコめる感覚はすぐにわかってくれると思う。同時にその楽しみ方を最もいい感じにできるのはそう、我々老害なのだ。
ラブライブ!を真正面から推しまくってたあの頃から少し経ったけど別に嫌いにはなってない、でもなんとなく小言をいいがちな「愛ある老害」の皆さん、是非スーパースター!!を見て有意義なツッコミを入れまくって欲しい、そんな風に思います。
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