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①心理アセスメントとは?

単に心理検査を行うことだけではなく
さまざまな情報を使ってクライエントの状態や問題について評価すること。
クライエントの抱える問題の所在、それに対処するための方略、そしてその際に利用できる資源を「評価」し「見積もり」「判断」すること。

公認心理師資格に関する学びを深めるためのレポートです。


公認心理師法第4条第1号「心理に関する支援を要する者の心理状態を観察し、その結果を分析すること」

○ 心理支援の根幹を成す重要なプロセスである。

 適切かつ効果的に心理的支援を行うための「アセスメント」に必要な能力として、「専門職の倫理観や価値観に沿った方法での適切な判断、批判的思考、意思決定ができること」が挙げられる(これを「コンピテンシー」という)また、アセスメントに必要な能力にはその「コンピテンシー」から「心理的アセスメントとは何か?」を考える必要があります。

○ 様々な心理的アセスメントの定義

「心理アセスメント」とは
① クライエントにとって価値のある支援方針を決めることを目的に
② クライエント自身や取り巻く状況について、多種多様な方法で多元的に情報を収集・分析し
③ クライエントを全人的・包括的に理解していく過程といえる。

心理検査を行っている間だけ、「アセスメント面接」として「治療面接」と区別される面接の間だけに行われるものではない。

クライエントを理解しようと努めるというやり取り自体が「治療的な要素」を含むものである。

心理臨床の過程「アセスメントと心理的支援が裏打ちしあって」進行していく

○ 三次元からなる「立方体モデル」コンピテンシーモデル

①心理職に不可欠な姿勢、価値観、行動規範、倫理的姿勢などが含まれる(基盤コンピテンシー)
②心理職が担う技能に関わる
(機能コンピテンシー)

③訓練と実践の水準を表す
(職業的発達)

○ 心理的アセスメントは「機能コンピテンシー」

 心理的アセスメントは「機能コンピテンシー」に位置づけられています。
個人、グループ、共同体と関わる問題、能力、関連する事柄に関して客観的にアセスメントし、示唆に富んだ解釈をすることができます。
 さまざまな心理的アセスメントツール、手法の強みや弱みを理解し、クライエントのニーズに最も適したバッテリーを組み、適切なやり方で実施し、効果的なやり方でその結果を伝えることができる」とされています。

○ 7つの「機能コンピテンシー」

① 心理的アセスメント
客観的な心理的アセスメントと解釈、手法の理解と活用

② 介入
クライエントの特徴にあった介入計画、知識とスキル、成果の評価
③ スーパービジョン・教育
専門的知識やスキルの教授
④ 研究と評価
研究とその方法方法への理解。知見の効果的な活用
⑤ 管理・運営
メンタルヘルスサービス・事業の管理と組織運営への関わり
⑥ コンサルテーション
リファー元に対する専門家としての助言や支援
⑦ アドボカシー
社会、政治、経済、文化的に影響を与え、個人、集団、システムの変化促進

○ 社会福祉士「機能的アプローチ」

 コンピテンシーとはまた別に、社会福祉士のアプローチとの重なる部分や相違部分を意識することも必要と感じております。

① 「疾病の心理学」より「成長の心理学」
② 「治療」よりも「援助」
③ 機関の機能の枠に沿った援助
④ 利用者中心
⑤ 開始から中間そして終結の時間的展開を重視

○ 「面接」「観察」「心理検査の実施」

情報収集、仮説を立て、検証し、新たな情報を得てその情報によってこれまでの仮説を変える必要があれば、柔軟にこれまでの仮説を修正し、新たな仮説を検証するという流れが必要。
より妥当と考えられる仮説に基づき、クライエント像を見極め、支援の方向性を定める一連のプロセスがアセスメントとその流れから適切な介入を行い(心理療法の適用など)クライエントの回復を目指す必要もある。

<参考文献>*公認心理師実践ガイダンス1 *心理的アセスメント、第一章
心理アセスメントの理論と実践1*公認心理師必携テキスト

 

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