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【公務員の資質】世の中を客観視する非情な信号機になれるか

こんにちは。
情に厚い元公務員のとよぞうです。

公務員とは…誰かがやらなきゃならない職業であり…
誰でもできるようで…誰にでも務まる職業ではない。
公務員には相応の資質が必要です。
資質のないものが公務員になることは不幸へと向かう。

変わりゆく世の中の様々な情報に振り回されず、常に冷静さと辛抱強さが必要だ。
どんな時でも感情を押し殺してミスすることなく淡々とルーチンワークを繰り返す。
己を取り巻く環境がどんなに過酷だったとしても休むことなく任務を果たす。
それはまるで街を見守る非情な信号機のような存在だと感じる。

私は公務員時代「この人公務員に向いてないな」と思う人をたくさん見てきたし、民間企業に勤めてからは「この人公務員向きだな」と感じる人もいる。
そして一番公務員に向いていないと思うのは私自身だと今更ながら思える。

そもそも公務員としての資質がある人とは毎日当たり前のように過酷な職務も遂行し、自分の中に誇りを持って責務を全うしていくだろう。
文句や愚痴を口にしている時点で公務員には向いていない。
向いていないのに年功序列の処遇が捨てられずに居座り続けて定年を迎える頃にその人生を後悔する。

「公務員」か「民間企業」で進路や再就職を決めかねている方は自分に公務員の資質があるかどうかよく考えたほうが良いと思います。
その処遇だけで公務員を選択することは不幸に繋がる。

本人がどう考えているかは別として、第三者的に公務員の向き不向きを考えてみました。

少し離れた場所から自分を客観視することができているか

社会保険庁(以下、社保庁)で国家公務員として過ごしていた頃の私は年金制度と劣悪な組織に振り回される人生を過ごしました。
「信号機」とはほど遠い、消えた年金問題の真ん中でその騒動を真正面で受け疲れ果てた「当事者」になってしまっていた。
そしてそれこそ不満や不安を口にして毎日を過ごしていました。

少し離れた場所から冷静に自分を客観視することができていれば公務員としての資質があったのかもしれませんね。
残念ながら私に公務員の「器」はありませんでした。

自分に解決できることなど何一つない…身の程を知る

・熱い思いを持ちすぎて空回りしてしまう。
・気持ちが入りすぎて冷静さを失う。
・正論を振りかざす。
・正義感が強すぎて組織に反発する。
・市民の要望や同僚の職場環境を本気で改善したいと考えてしまう。
・一生懸命取り組めば評価されると思っている。
・コミュニケーションが何より大切だと思っている。
・職場の人間が仲間だと思っている。
・市民の目線で考えて気持ちに寄り添いたい。

1つも当てはまらない方は公務員になるべきです。
3つ以上当てはまる方は公務員は辞めましょう。
全部当てはまる方は絶対に諦めましょう。

失業の危機にも動じない…ネガティブ情報にも振り回されない

私がいま在籍する航空業界はコロナ禍というパンデミックに襲われて危機的な状況に陥り海外でも多くの航空会社が経営破綻しました。
日本の航空会社もその存亡をかけて様々な道を模索し続けています。
こうした中「今後はリモートがビジネスの主流になり飛行機に乗る人などいなくなって航空会社は絶望的だ」といった記事も連日多く目にしました。

たしかにコロナ化をきっかけにリモート化は進み会議は「zoom」などで行われる事が当たり前になりました。
だからといって人々が移動しなくなるわけではありませんし、旅行自体がなくなるわけでもありません。いま冷静に考えれば。
しかし航空業界で働く人にとっては冷静でいられない先の見えない深刻な死活問題に追い込まれる状況でした。
コロナ禍を背景に航空業界に見切りをつけて転職を決断された方も多くいます。
当事者とはそういうものです。冷静になれないし客観視もできない。

世の中で起きている事件や事象を取り上げて人々の不安やネガティブ予測を立てて人々の不安を煽る記事に対して過剰に反応し振り回されてしまう人とそうでない人。

倒産の恐れがない公務員と民間企業では比較できないかもしれませんが、たとえ公務員でも民営化になれば失業の危機は訪れる。
当事者となっても逃げ出さずに理性的でいられるかどうか。

まとめ

あまり他人に興味を持たず助け合うより自分の事は自分でしましょう的な考えを持ち必要以上に感情を持たないような人は公務員向きと言えるでしょう。そんな人は組織を生き抜けます。

目指す姿は非情な信号機です。

公務員人気はますます右肩上がりです。
選択は慎重に考えてください。

ではまた。

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