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大規模化するデジタルアセットに最適なバージョン管理を! ―高速ソフトウェアバージョン管理ツール「Perforce Helix Core」

2022年6月時点の内容です


はじめに ―DXとバーチャル技術

DX推進への取り組みが進む中で、企業は、より良い顧客体験を迅速に提供するため、仮想現実を利用する機会が増えています。これを実現する技術のひとつとして、「デジタルツイン」が挙げられます。

デジタルツインは物理空間から取得した情報をもとに、仮想空間に現実世界を再現する技術です。例えば、自動車の衝突テストや自動運転車の走行テストは、実車や実路面で行うとコストやリスクが高くなりますが、環境を完全にシミュレートすることによって、安全に繰り返しテストを実行できるようになります。また別の例では、仮想空間にリアルな街を再現し、人や車の流れをデータとして加味することで、都市の再開発に役立てることができます。

では、デジタルツインはどのようにして実現するのでしょうか。最近では仮想空間の構築において、ゲーム開発で用いるゲームエンジンの技術が注目されています。米国に本社を置くコンピュータゲーム、ソフトウェアの開発販売企業、Epic Games社が提供する「Unreal Engine」もそのひとつで、高輝度、高解像度のグラフィックを作成する際に、ゲーム開発以外の用途で使われるケースが多くなっています。このようなグラフィックは、数百万ファイルにも及ぶデジタルアセットで構成されています。

大規模化するデジタルアセットをどのように管理すればよいのでしょうか。本稿では、デジタルアセット管理に最適なバージョン管理ツール「Perforce Helix Core」をご紹介いたします。

「Perforce Helix Core」の製品ページ
https://www.toyo.co.jp/ss/products/detail/perforce

大規模化するデジタルアセット管理の難しさ

デジタルアセットとは、資産としての価値があるデジタルデータのことです。本稿の中で、仮想現実を構築するために必要なデジタルアセットとは、具体的には仮想空間を構成する画像、動画、3Dモデル、サウンドなど、さまざまなデータの塊のことを指します。

グラフィックを構成するさまざまなタイプのデジタルアセットは、多くの開発者によって追加や修正が行われ、それぞれが独自の進化をとげていきます。そして、デジタルアセットの容量は、1つのファイルで時には数百メガに及ぶことも少なくありません。

開発者は1つの仮想現実を構築するために、大容量でさまざまなタイプのデジタルアセットの構成を確実に把握し、コントロールしなくてなりません。

例えば、共有フォルダやクラウドストレージに保存して管理するという方法がよく用いられますが、大規模化するデジタルアセットにおいては、多くの開発者が同時に作業をするため、誤ったデータを上書きしてしまったり、不安定な状態のファイルを組み込んでしまったり、と人的なミスを誘発しかねません。

それでは、大規模化するデジタルアセットを効率的・効果的に管理するための要件は何でしょう。大きく、次の4つがあげられます。

  • 大容量のデジタルアセットを確実に管理できること

  • 何十万にもなるトランザクションを制御できること

  • 数百人規模でも安心して同時アクセスができること

  • 構成管理、変更管理ができること

最適なバージョン管理を実現する「Perforce Helix Core」

そこで提案されるのが、ソフトウェア開発で使用されるバージョン管理ツールです。

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