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プロゲーマー「りゅうせい」インタビューを終えての雑感

 プロゲーミングチーム“FAV gaming”の立ち上げ初期からチームに所属するりゅうせいが、3年目にしてようやく個人戦初優勝を成し遂げました。それについての記事を執筆してファミ通.comに上げたのですが、書ききれなかった雑感をここに記したいと思います。

 お前がなんか関係あんのかよって感じだと思うので、僕が何者かを簡単に説明すると、僕はファミ通に在籍して、かれこれ15年くらい格闘ゲームのシーンを取材しています。その傍らでFAV gamingの立ち上げも手伝いました(おもに格闘ゲーム部門)。りゅうせいをチームに誘ったのも僕です。という人間です。はい。

りゅうせいを知ったのは『ブレイブルー』のころ

 で、僕がりゅうせいのことを知ったのは、たしか『ブレイブルー』の全国大会「ぶるれぼ」前に、有力選手の情報を集めている時でした。当時、アラクネを使うソウジ選手が優勝候補にあげられることが多く、その中で若手の成長株としてカルルのりゅうせいの名前を耳にしていました。ですから、たぶん彼を知ってからもう10年くらいになるのかな。わりと時間経ってるような、経ってないような。

 その後、僕は『ブレイブルー』の全国大会予選を毎週取材してまわったり、都内のゲーセンに通うことで彼の活躍する姿を見ていました。

 で、うろ覚えですが、おそらくりゅうせいと初めて話したのは、都内のエリア決勝を取材した時(りゅうせいは覚えてなさそう(笑))。たしか、当時のりゅうせいは取材記事を読んでくれていたみたいで、「自分も優勝してインタビューしてもらいたい」と言ってたのを覚えています。

↓はおまけですが、当時やってたブレイブルーの記事なんかです。
懐かしいw

 知っての通り、りゅうせいはその後にブレイブルー界で最強クラスのプレイヤーとして君臨して数々の大会で優勝するようになったので、たびたびインタビューすることになったわけです。

りゅうせいの成長

 そんな縁もあって、FAV gamingメンバーとして僕がチームの基礎を作っていた際に格ゲー部門に誘いました。

 その時は「世界一になる自信がある」と話していて頼もしい反面、マナーがなっていない部分があったり、我が強く、人への感謝があまりできない印象がありました。

 彼がチームへ加入して、マナー部分はあききさんがたいへん熱心に教えていた(僕の10倍くらい大変だったんじゃないかな(笑))ので、僕はそういった部分には口を出さず、あまり細かいことを言うこともありませんでしたが、ただひとつ「自分のやりたいようにやっていいけど、いろいろな人たちに支えられているわけだから、そういった人たちへの感謝は忘れないで欲しい」とだけりゅうせいに話していました。

 ですが、当時の彼はあまりわかってない感じだったんですよね(笑)。なかなか尖っていたのを覚えています。

 そんなりゅうせいが、今回のインタビューで、ファンやスタッフなど、関わりのある人すべてに感謝することを口にしていて、なんだかとても成長を感じました。

 しかも、数年前は性格もゲームプレイもどこか機械的だったりゅうせいが、いまは自分で考え、工夫して、ゲームを攻略したり配信しているようで、チーム加入当時を考えると驚くような変化です。

 大人になるとあまり変われないと言いますが、これだけ変わった姿を見ると、りゅうせいはまだまだ成長していくのかなと思わせてくれます。このまま成長すれば、今後長く続くであろう格闘ゲームの競技シーンで、きっと数々の伝説を残してくれるんじゃないかなと楽しみにしています。

 まずは4/17(土)に行われる『ストリートファイターV』の世界大会「カプコンカップ」の予選となるCPTオンラインでの活躍を期待したいですね。


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