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溶ける -Twitterコメンタリー4

https://twitter.com/toyon_ik/status/1548613768178913284

 九大学研都市駅前での写真.使用機材はα7Rii+MD Rokkor 50mm F1.4 前期型(フィルター径55mm).絞りは開放.


 九大学研都市は九大が伊都に引っ越してきたタイミングで開発された土地だから,隣の今宿や周船寺とは違って現代的な雰囲気がある.駅前にはイオンや市役所の分署があってとても便利なところ.しかし,だからこそスナップをするには難しい.歴史がある都市のほうが,人の居た痕跡が残っていて写す要素が多いように思う.

 関西人である私としては,六甲の名を持つレンズというのは少し特別に感じてしまう.このレンズはロッコールの終期のもの.MD Rokkor 50mm F1.4には前期型と後期型があって,前期型はミノルタが解像度偏重のレンズを作っていた時期の製品で,後期はコントラスト重視の絵作りを試し始めた時期のものだそうだ.前期の光学系はおそらくMC時代と大きな変更はなく,後期の光学系は,ACコーティングをやめてロッコールの名が外れたMD 50mm F1.4と同じだそうである.私はコントラスト重視の絵作りで名を上げたPlanar 50mm f1.4 HFTを既にもっているから,傾向が違うであろう前期型を手に入れた.

 確かに,このレンズの絵を見てると,現代レンズと比べればコントラストが低いように見受けられる.しかしながら,この自然な写りがロッコールの魅力なのであろう.といいつつ,MD 50mm f1.4と撮り比べをしてみたい欲もある.



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