豊世

note始めてみました。好きな小説やら漫画やらの話をする予定です

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最近の記事

5冊目 『星か獣になる季節』について

 こんにちは、豊世です。少し間が開いてしまいましたが、記念すべき5冊目の本紹介です。紹介したい本自体はまだまだあるんですが、この本はもっと後にしようとか、この本は近々続編が出るらしいからその時に取っておこう…とか考えていると結局毎回取り上げる本選びに苦労してしまいます。とりあえず近いところで10冊くらいを目標に頑張っていきますので、お付き合いのほどお願いいたします。  さて、今日ご紹介するのは最果タヒさんの『星か獣になる季節』です。最果タヒさんは元々詩人の方で、本作をきっかけ

    • 4冊目 『ただ、それだけでよかったんです』

       こんにちは、豊世です。紹介する本もこれで4冊目なのですが、いまだに記事の書き出しになれませんね(笑)何か季節のあいさつとか入れた方がいいんでしょうか。でもただでさえ記事が冗長になりがちなので最初くらいはすんなり入ったほうがいいのではと思うので、今回も早速始めていきたいと思います。  今回紹介するのは松村諒哉さんの『ただ、それだけでよかったんです』です。この作品、KADOKAWAが主催している小説新人賞の電撃大賞の大賞を受賞している作品です。電撃大賞は日本一応募作品数が多い小

      • 3冊目 『長距離走者の孤独 』について

         こんにちは、豊世です。ちょっと間があいちゃいましたが、挨拶とか全部含めるとこの記事で5本目の記事です。毎回お付き合いいただき、ありがとうございます。  今回紹介する本はアラン・シリトーの短編作品である『長距離走者の孤独』です。自分の記事では初の海外文学ですね。最初の記事でも書いたように自分は海外SFは結構好きで色んな作品に触れてはいますが、SF以外の文学作品やミステリーはあまり読んだことがありませんし、アラン・シリトーについても短編集1冊分しか読んだことがありません。しかし

        • 2冊目 『大いなる助走』について

           こんにちは、豊世です。今回紹介する本は筒井康隆の『大いなる助走』です。筒井康隆といえば言わずと知れた古典SF作家で、SF御三家の1人とも称されています。現在も作家として活動しておられ、ジャンルを超えた挑戦的な作品を多数発表しています。  そんな筒井康隆の作品の中で自分が一番好きな小説がこの『大いなる助走』です。今回の記事では、大幅な内容のネタバレを含むことになると思います。というのも、本作は序盤の話の流れが遅いわりに中盤以降の展開が急で、しかもその部分がめちゃくちゃ面白いか

        5冊目 『星か獣になる季節』について

          1冊目 『半分の月がのぼる空』について(下)

           こんにちは、豊世です。今回も橋本紡の『半分の月がのぼる空』(半月)について書いていきたいと思います。  前回は主に作品の内容について書いてきましたが、今回は小説が書かれた時期など、少し視点を変えて本作の魅力について語っていきたいと思います。 1、 ライトノベルとしては異色だった半月  何度か言及していますが、本作には原作である電撃文庫版と、後に改稿されて単行本化された完全版の2種類があります。  最初電撃文庫からライトノベルとして本作の第一巻が発刊されたのは2003年です

          1冊目 『半分の月がのぼる空』について(下)

          1冊目 『半分の月がのぼる空』について(上)

           こんにちは豊世です。今回は第一回ということで自分の一番好きな小説を紹介したいと思います。橋本紡さんの『半分の月がのぼる空』です(以下、半月と略させていただきます)。ほんとに好きな作品なので多分長くなりますし、複数回に分ける予定です。では早速紹介していきます。 1、 あらすじ  本作の舞台は三重県伊勢市のある総合病院です。A型肝炎を患う主人公の戎崎祐一は、生まれつき難病を患っていてずっと病院暮らしを続ける少女、秋庭里香と出会います。色白で整った容姿とは裏腹に傍若無人な里香に

          1冊目 『半分の月がのぼる空』について(上)

          ご挨拶

           初めまして。この度豊世という名前でnoteを始めることにしました。内容は好きな小説や漫画なんかについて書いていきたいと思います。拙い文章になるとは思いますが、お付き合いいただけると幸いです。  好きな小説のジャンルは海外SFからライトノベルまで、割と幅は広いほうです。ですが本を読むスピードは結構遅いこともあって読書量はまだまだです。Note書きながらいろいろな作品に触れていけたらと思います。特に日本文学には相当疎いです。  Noteのスタイルとして、自分の好きな作品や最近

          ご挨拶