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■ 玻名城のお宮 ■

平和祈念公園に撮影に行く途中に見つけた「玻名城のお宮」です。八重瀬町の玻名城のバス停の裏手にあります。玻名城のお宮は、村の大切な守り神として大事にされています。
伝承によると…

玻名城のお宮

230年前の昔々…
玻名城村に潮平ヌペークーと言う人がおり、ペークーには娘が1人いました。ある年、ペークーは用事で中国に渡りました。その帰り、晴天から突然の荒れ狂う波に見舞われ沈没寸前の状態となりました。

ところが、不思議なことに急に海が静まり無事に故郷の波名城村に帰ることが出来ました。村に帰ると残して行った娘の姿が見えません。村人が言うには、山(現在のお宮の場所)に入って行くのは見たが、出て来るのは見てないと…ペークーは山中をくまなく探したが娘を見つけることができませんでした。

木の根本にある香炉

ペークーはふとあることに気づきます。中国からの帰路の途中、暴風がおさまった時と娘が山に入り行方がわからなかくなったのが、同日同刻でした。娘が「媽祖(まそ:航海・漁業の守護神)」となり命をかけて波を静め助けてくれたのと悟ったペークーは、山に祠を建て娘の霊を航海の安全を守る神として崇信しました。やがて波名城の村人も村の守神として改めてお宮を建立し、深く崇信するようになりました。

玻名城のお宮

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