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アグレッシブ烈子(Aggretsuko)が面白い!Japanのworking cultureを世界に伝えよう!

Netflixを使って語学学習をする人は多いだろう。僕もそのうちの一人だ。

これまでオススメの動画を紹介してほしいと頼まれたとき、僕は『The Boss Baby』を推してきた。子供向けの動画でありながら会社を舞台としている『The Boss Baby』は理解しやすく、楽しくビジネス英語を学べるからだ。

そうこれまでは・・・『アグレッシブ烈子』(英語版タイトル:Aggretsuko)に出会うまでは・・・

アグレッシブ烈子(Aggretsuko)とは

アグレッシブ烈子を簡単に説明すると、以下のようなアニメだ。

一流商社の経理部に勤務する25歳独身OLレッサーパンダの烈子が、やっかいな上司や身勝手な同僚に振り回されながらも一生懸命に働き、カラオケでデスメタルをシャウトしてストレスを発散する日々を描く。

なんかもうね、こんな設定のアニメが見たかったっていう内容ドンピシャのアニメなんですよ。烈子、俺はお前を待っていた...

寝不足の目を擦りながらあわただしく起きる朝。満員電車に押し込まれ会社に行く。理不尽な上司や同僚に振り回されながら働き、それでも給料は多くない。家に帰っても誰も待っておらず、一人カラオケでストレス発散...

なにこれ、めちゃくちゃ共感の嵐なんですけど...

正直な本音を伝えると....これを日曜18時台の地上波全国放送してほしい。世田谷区に平屋の一軒家で三世帯住居している、専業主婦主人公の某番組よりもよっぽど刺さる。

『サ〇エさん』を悪く言うつもりは全くないのだが、かの番組は現代の20~30代から共感が得られるとは思えない。感覚も価値観もあまりに違いすぎる。少なくとも僕はもはや別世界の物語だと感じている。

対照的に『烈子』は、隠れた若者のニーズをうまくとらえられているのではないだろうか。これまでどこかで描かれてほしかった若者のリアル。それをポップなアニメで痛烈に表現する。だからこそ支持されるのだろう。

英語学習教材としての『烈子』

『烈子』に対する思いが強くなってしまい前置きが長くなった。英語学習の教材として『烈子』の評価をおこないたい。

いうまでもなく『烈子』は非常に稀有な教材だ。英語音声字幕付き、会社が舞台なのでビジネス英語学習にもってこい。ここまでは『The Boss Baby』とも共通している。

それに加えて『烈子』が素晴らしいのは、日本人にとって理解がしやすい世界観となっていることだ。アメリカのビジネスライク?な世界観を模した『The Boss Baby』と比較して、馴染みやすい人が多いと思う。

一話15分程度(短い!)であり、スキマ時間でサクッとみられるのも良いところ。これも『The Boss Baby』と比較して短いのでありがたい。

『烈子』でJapanのworking cultureを世界に伝えよう!

逆の視点で考えれば...外国人が日本語学習や日本文化を学ぶという観点でも、『烈子』はベストな作品に思える。日本語という言語学習はもちろんのこと、Japanのworking cultureを勉強することもできるからだ。

Japanのworking cultureは世界基準では超独特で、外国人からすると「?」な部分も多いだろう。

諸外国と比較して、日本の社会は階層的で人間関係重視と言われる。また、対立を避け、本心をストレートに伝えようとしない傾向にある(*1)。『烈子』によって、具体的にそれらを知るきっかけになるだろう。

他にも「満員電車」「合コン」「飲み会」「商社」「紙文化」「寿退社」など、Japanのworking cultureを知るための要素が盛りだくさんだ。

2020年サンリオキャラクター大賞によると、アグレッシブ烈子の人気ランキングは、総合では45位だが、アメリカではなんと3位だ。

これからもJapanのworking cultureをポップに伝える存在として、活躍を続けてほしい。

(*1)Erin Meyerの『The Culture Map』に詳しい。



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