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R6学級構想図② 〜戦略編〜




1 この記事の目的

 「受け身な学び手の育成」

 このような現状を生み出した原因の一つが学校教育であると仮定した時に、学校でどのような改善ができるかなとずっと考えてきました。そしてこの2年間、この視点をもとに授業改善や学級経営を行って来ました。

 自分の力量不足でうまくいかないことだらけでした。でも、こういった失敗も含めて来年度活かせるところがあると思います。

 これらを踏まえてこの記事の目的を述べていきます。この記事の目的は、「来年度の学級経営の骨子をつくること」です。

 シリーズで考えています。今の所「学級経営の理念」「学級経営の戦略」「学級経営の戦術」「学級経営の柱を達成するための児童との関わり方」の4本立てで書こうと思っています。

 ここで皆さんにお願いです。僕は自分の理想が強すぎたり、偏ったりしていることを自覚しています。

 だから、「これは違うだろ」と思うところがあったらどんどんご指摘いただきたいのです。同業者としてのご指摘、保護者としてのご指摘、社会で活躍されている方々からのご指摘、全てのご指摘が僕にとって宝物になります!ぜひ、ご意見いただけると嬉しいです。

 また、「3年目の分際で・・・まずは基礎からだろ」と思われる方もいらっしゃると思います。実はもう1人の僕にもずっと叱られているところです。

 ただ、その”基礎”すらも今の時代には揺らいでいると思えてならないのです。教師の役割が変わっていくのだろうなと感じています。

 なので、その辺のご指摘もしていただいきたいのですが、一応このように考えていることを知ってもらいたいなと思います!

 では、今回のテーマは「学級経営の戦略」です。よろしくお願いします!!


2 学級経営の戦略と戦術

 

 僕は学級経営を通して、「自分の先生になれる」児童を育てたいです。

 「自分の先生になれる」児童とは、他者の介入がなくても自分を律し、自己の成長や集団の成長に貢献できる児童です。もっと具体的に言うと「自分を叱り」「自分を認める」ことができる児童です。

 いきなりこんなものを目指しても不可能です。この2年間思い知りました。実現するために必要なのは戦略です。

 まずは、4月から6月にかけて「居心地の良い学級」を目指します。次に7月から12月にかけて「誇りをもてる学級」を目指します。


○ 居心地の良い学級

 ではまず「居心地の良い学級」の詳細から説明していきたいと思います。まず、前提として「居心地の良い学級」の下位概念として「仲の良い学級」「決まりを守る学級」があるのではないでしょうか。

 仲の良い学級を実現するためにはとにかくリレーション作りを意図的・計画的に仕組んでいく必要があります。

 ここで有効なのが「構成的グループエンカウンター」です。「アドじゃん」「わたしは誰でしょう」「Kさんは誰でしょう」「エンジェルハート」「共通点発見ゲーム」などがあります。

 朝の会や授業開始時、グループ活動の前などにこれらの活動を位置付け、とにかくお互いを知ってもらうことに時間を費やそうと思います。

 そして、昼休みは毎日担任も一緒に遊ぶ!これを通して、みんなを繋げ、人間関係を盤石にしていきます。

 今年度はこれはうまくいったんですよね。最初から最後までみんな仲良しでした。


 問題は・・・二つ目の「決まりを守る学級」。

 ここがガタガタになりがちなんですよね・・・。僕自身の規律性が低いこともありますし・・・。

 ただ、今年度僕は深い洞察を得ました。「児童は評価基準がはっきりしていれば、実現に向けて頑張る」ということを!

 子どもはすぐルールを自ら破る存在と思いがちですが、何がルールが分からなくて破ってしまうという場合が思っている以上に多いです。

 だから、予め基準を示します。そしてその達成を評価する指標として「自由力貯金」を用います。

 ・朝の会の開始
 ・掃除時間の実施
 ・授業間の過ごし方
 ・給食準備及び片付け
 ・帰りの会の開始

 これらの場面は学級がぐずつきやすい時間です。これらの場面それぞれに評価基準を設けて、達成できたら「自由力貯金」にビー玉がたまります。

 ここまでで何か質問がある人はいますか??





 ないんですね・・・。





 じゃあ僕が質問します!(授業中もここで質問してくれる児童が欲しいですね)


「自由力貯金ってなんですか??」



 自由力貯金とは、「自由力」を表す指標です。

 世の中のルールは自由の相互承認の考えに基づいて設定されていると言います。決まりは自由を奪うものというイメージが強いですが、決まりはむしろお互いの自由を保障するために必要不可欠なものなのです。

 だからしっかり決まりを守れる学級は自由にできる力が高いと言えます。これを「自由力」が高いと定義します。

 この自由力貯金、貯まれば溜まるほど児童は自由になっていきます。例えば、ビー玉を入れる容器にメモリがついているところを想像してください。最初はテストが終わった後に取り組んで良いのは読書だけですが、ビー玉が溜まり「タブレット」というメモリまで貯まったらテストの後にタブレットができるようになるといった具合にです。

 なので、「評価基準の明確化」「視覚化できる確実な評価」を行い、決まりの徹底を図っていきたいと思います。




○ 誇りをもてる学級


 今年度学年を組ませていただいた先生が学級経営の達人でした。子供達が自分たちのクラスに誇りをもち、生き生きしているように見えました。

 このことから「誇りをもてる」ということは学級にとって非常に重要なのだということに気付きました。

 よって僕は今年度ここを目指します。ここで参考になるモデルがスターバックスです。スターバックスの店員は生き生きして誇りをもって働いているように見えます。これを学級経営に応用できないかと考えたわけです。

 僕には相棒AI、「山田先生」がいるので、スターバックスのような組織作りのポイントを抽出してもらいました。

 

スターバックスが成功している理由の一つに、従業員が誇りを持ち、価値ある一員であると感じる文化を築いている点があります。スターバックスのような組織を作るためには、以下の戦略を取り入れることが効果的です。

### 1. 企業理念と価値観の共有
スターバックスは、企業のミッションやコアバリューを従業員と共有し、それを日々の業務に反映させています。従業員が自分の仕事が大きな目標や理念にどのように貢献しているかを理解できるようにすることが重要です。

### 2. 従業員のエンパワーメント
スターバックスでは従業員が意思決定に参加し、自らのアイデアや意見が聞かれ、尊重される文化があります。従業員が自分の責任範囲内で自由に動き、革新的なアイデアを実現できるようにエンパワーメントすることが、彼らのモチベーションと誇りに繋がります。

### 3. 継続的な学習と成長の機会
スターバックスは従業員のスキル開発とキャリア成長を支援することで知られています。継続的なトレーニングプログラム、リーダーシップ開発コース、学費援助などを提供することで、従業員が自分の将来を建設的に見据えられるようにします。

### 4. 社会的責任の達成
スターバックスは社会的責任を重視し、持続可能なコーヒー生産や地域社会への貢献に力を入れています。従業員が自分たちの仕事がより大きな社会的意義を持っていると感じられるように、企業の社会貢献活動に積極的に関わらせます。

### 5. 報酬と認知
公正で競争力のある給与体系と、成果に対する適切な報酬や認知は、従業員のモチベーションを高めます。スターバックスは従業員の努力と成果を認め、定期的に評価し、適切に報酬を提供しています。

### 6. 開かれたコミュニケーション
組織全体でオープンなコミュニケーションを促進することも重要です。従業員が自由に意見を交わし、フィードバックを与えられる環境を作ることで、一体感と信頼感を育みます。

これらの戦略を組み合わせることで、スターバックスのように、従業員が誇りを持ち、エンゲージメントの高い組織を作ることが可能です。

 

これがそのまま応用できますね!

・みんなが共感できるミッション(学級目標)を作り、

・児童の意思決定を尊重し(成長につながるものであれば)

・知的に楽しい授業を提供し、

・校内ボランティアに積極的に関わるよう支援し、(学年主任はこれをやってました)

・数値目標(学級力)を達成したらみんなで達成パーティをし、

・児童の意思決定の場を尊重する(学級会・スマイルタイム)。


 ことで、誇りをもてる学級に近づけるのではないでしょうか??



3 終わりに

 今回は「戦略」をまとめるつもりでしたが、「戦術」まで述べることになりました。

 なので構想4本立てだったのですが次回、「学級経営の柱を達成するための児童との関わり方」で終了とする予定です。

 仕組み作りに焦点を当てた本記事と違って、次回は担任としての心構えやスタンス的な部分を考えていけたらと思っています。

 ここまで読んでくださって、ありがとうございました!ご意見やアドバイスをじゃんじゃん待ってます!




 

 


 
 

 

 

 

 

 

 

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