学級懇談会にて
「学級懇談の参加率って担任がイケメンかどうかに比例するらしいですよ!」
という言葉を飲み込むことから、僕の学級懇談会は始まりました。
教室には懇談会特有の緊張感が満ちています。何とか場を和ませようと、上記のことを言おうと思いました。しかし、思った以上に参加率が高かったので確実にスベるなと思い、飲み込みました。
でも何もしなければ緊張感のある雰囲気は継続してしまいます。この緊張感はすなわち保護者との距離感から生じるものです。このまま懇談会が終われば、この1年間保護者との距離を縮めることができぬまま、お互い気を遣ってコミュニケーションに苦労するのは目に見えています。僕は保護者と何でも言い合えるような関係になりたいんです。
そこでまずは担任の情報を開示し、共通点をみつけてもらうことで親近感をもってもらおうとしました。
趣味や出身地、母校を提示しました。その都度「同じ出身の方いらっしゃいますか?」などと聞き、
「じゃあ僕の先輩ですね!!あ、後輩かもしれませんよね💦」
とか言おうと思っていたのですが、まさかの共通点ゼロ。
その後は淡々と懇談会が進んでしまいました。
淡々と進んだので、すっごく早く懇談会が終わってしまいました。解散にしようとも思いましたが、他の学級は帰る雰囲気がありません。思わず心の声が漏れてしまいました。
「帰る雰囲気がまだ出てませんね・・・」
そしたらなぜか笑いが生まれたんです。なんで笑いが生まれたかはわかりませんが潮目が変わったのを感じました。
「今だったら自分の弱みも晒せる」
そう思い、自己紹介の続きと題して自分の弱みを開示することにしました。
・字が苦手なこと
・整理整頓が苦手なこと
・落ち着きがないこと
これらをあげ、「自分のお子さんも似たようなところがある方はいらっしゃいませんか?」と問うと、結構手が上がりました。笑いもおきました。これで僕はまた調子に乗ることになります。
子どもに使った自己紹介スライドを用いて自己紹介をしていました。間違えて次のスライドにしてしまいました。そこに写っていた文字は
「アドじゃんをしよう!!」
でした。
前年度を思い出します。時間が余ってテンパって、「アドじゃんしましょう!!」と提案してしまった僕を思い出します。
では成長した今年度の僕はどうしたか。
「アドじゃん・・・してみません??いやしましょう!皆さんに仲良くなってもらいたいんです!」
目的を話すようになったという意味では成長を見せました。
結局10分くらいアドじゃんをして、懇談会を終えました。
僕の目から見ると、皆さん楽しそうに見えましたが内心ヒヤヒヤです。明日ご意見がくるのではないかと怯えています・・・。
何でこんなリスキーなことするんでしょう・・・僕は😢
しないではいられないんですよね・・・。
ちょっと話が変わります。
僕は年度の序盤、保護者にこのようなことを言われることが多いです。
「先生が担任になって、子供が毎日楽しそうです!」
「先生が優しくて子供が喜んでいます!」
僕は前年度までこの言葉を聞いて喜んでました。
やはり今年度も言わました。
今の僕はこれらの言葉を聞くとドキッとしてしまいます。
「また学級がゆるゆるになってしまうのではないか。」
「また叱れないことを批判されるのではないか。」
と思ってしまいます。
今年度はかなり僕的に理不尽に厳しくしているつもりだったので、このように言われることが意外であり、ちょっとした恐怖でした。
今僕は「優しいこと」がコンプレックスになってます。
もっと理不尽に。もっと厳しくする必要があるのでしょうね・・・。
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