マガジンのカバー画像

1~2歳児に役立つ育児哲学

19
1~2歳児のお子さまの育児に役立つ、育児哲学の記事をまとめたマガジンです。
運営しているクリエイター

記事一覧

仕事ができる夫が良いパートナーになれないのは自己肯定感の損失【育児哲学#37】

「仕事ができるのに家庭では何もしてくれない」 「子どもの面倒はみてくれるけどタバコはやめてくれない」 僕も耳が痛い部分がありますが、そういったママの不満に答えられないパパがいる家庭は多いかと思います。 家では感情的に子供っぽい、妻に対してきびしい…など、仕事と家庭で態度が変わるパパは「家庭では自己肯定感を得られない」と思う心理からくることが多いです。 そういったパパを家庭でも頼れるパパにするには、やってほしい家事・育児を決めてしまいましょう。 団塊ジュニアくらいまでの

”おもちゃをねだる”子どもの心理は「所有物」と「親の愛情」の確認【育児哲学#36】

公園の砂場で遊んでいる他の子のおもちゃを欲しがったり、きょうだいのおもちゃをうばい取ったり。 子どもが少し大きくなると、今度はおもちゃ屋さんで買って買って!とダダをこねる・・・。 他の子のママや、周りの目が厳しくなってストレスを感じることがあるかと思います。 年齢による差もありますが「おもちゃをねだる」子どもは「所有物」や「親からの愛情」を確認したい、という心理からおこることがあります。 他人のおもちゃや、お店のおもちゃをねだったりするときは、子どもの本当の欲求を落ち

「ママ友はめんどくさい」これからのママ友は1人だけでいい理由【#育児哲学35】

「ママ友」で検索をすると ”怖い” ”いらない” ”いじめ” など、 ネガティブなキーワードが上位に目立ちます。 「ママ友はめんどくさい・・・」と思いつつ、「子育ての悩みとか園・学校のことについて気軽に聞けるママ友ってあこがれる」と思っている方も多いと思います。 信頼のおける本当の「ママ友」は1人いれば問題ありません。 コロナ禍の影響で会って長く話せる状況では有りませんが、LINEやネットでつながり、信頼関係を築き、本当に気の合うママ友をみつけましょう。 日本トレンド

「子どものウソ」に困らない!年齢別に対応するコツをかんたん解説【育児哲学#34】

人はウソをつきます。 ピノキオもウソをつきます。 子どもにウソをつかれたとき、親はどう対応したらよいでしょうか? 答えはひとつ。 怒らずに話を聞きましょう。 子どもがウソをつくのには、かならず理由があります。 その理由を聞くためにも、まずは子どもの話を聞いて味方になってあげましょう。 ウソをつくのは子どもが成長している証拠です。 「ウソをつくことは悪いことだ!」と決めつけないで、怒らず対応してあげてください。 ウソに関する哲学と、子どもがウソをついたときの親の対応

「忙しい」とママをワンオペにさせるパパに必ずして欲しい3つのこと【育児哲学#33】

「子どもと仕事、どちらが大事!?」 「いつになったら帰ってくるの?」 在宅勤務もいつしか出社することになり、仕事と育児に悩むパパたち。 ワンオペにはしたくないけれど、ママの負担が増えるいっぽう。 仕事と育児に忙しいパパは、以下の3つのことに取り組んでみてください。 「家族」との土台を作る 「時間」の確保をする うまくできなくても「あきらめない」 厚生労働省の「仕事と育児の両立支援に係る総合的研究会報告書」によると”6歳未満の子どものいる男性のうち実に7割が育児を

”やってるつもり”育児パパがママに怒られる理由は話を聞いてないから【育児哲学#32】

世の「イクメン」パパ達に問う。 自分では「育児を頑張ってる」と思っているのになぜママに怒られるのか? それはママや子どもの話を聞いてないからだ。 夫婦のコミュニケーションは家庭円満の秘訣であり、女性としてママはとにかく話を聞いて「共感」して欲しいのです。パパは結論を急いではいけません。 そして、ママがいちばんして欲しいことは「子どもとの会話」です。 家事より、なによりも、子どもの話を聞いて欲しいのです。 一日に男性は8,000語、女性は20,000語を話すと言われて

哲学にしたがって子育ての「幸福」をかぞえあげてみる【育児哲学#30】

昨日の記事が(子どもの出産報告もあって)とても好評でした。 子育てにおいて「幸せ」を感じることはたくさんあります。 ですが、その「幸せ」は日常のなかにひそんでいて、たまにその「幸せ」の感覚があたりまえ過ぎてマヒしてしまうことがあります。 日常のなかにある「この子が生まれてきてよかった!」を思う瞬間を、この記事でまとめてご紹介したいと思います。 SNSやネットで子育てパパ・ママたちは、たくさん幸せの瞬間をつたえてくれています。 この記事をみている子育てパパ・ママたちも

「子どもがいる人ほど幸福度が低い」問題は「哲学」で解決できる【育児哲学#29】

今週、子どもをもつ親たちに衝撃的な記事が話題になりました。 子どもがいる人のほうが、そうでない人に比べて幸福度が低いことが拓殖大学准教授の佐藤一磨さんの研究で明らかになったとのことです。 具体的な原因として子どもを持つことによる金銭的・時間的・肉体的な負担と指摘されています。 また、それは高齢になった親でも生活満足度を低下させるとの指標も出ています。こちらの原因もシンプルで、教育費による経済的な負担が大きく、貯蓄や資産の減少からくるお金の不安からきています。 こちらの

イヤイヤ期にうける理不尽さは、ただ幸せになりたい子どものサイン【育児哲学#8】

・2~3歳ぐらいの子どもは精神的に未成熟 ・理不尽な行動もすべては子どもが幸せになりたいから ・怒りをおさえ、子どもにもわかりやすいように落ち着いて注意しましょう すべての人は、 幸福になることをさがし求めている。 それには例外がない。 ◆フランスの哲学者 パスカル『パンセ』引用 なぜそんな行動をとったのか。なぜそんなことを言うのか。他人の言動に関して「理解できない」と思う場面は、人づき合いをする中で多々ある。しかし、相手がどんな言動をとろうとも、その動機はひとつ。つま

子どもにはたくさんの「驚き」をあたえ「興味開発」をしてあげよう【育児哲学#7】

・驚きは「すでに知っているものとの差異」 ・驚きしかない幼少期には、たくさん驚きをあたえてください ・「驚きと感動」が「興味」になり「チャレンジ」するか考え出します 驚きが有益であるのは、 それまで知らなかったことを わたしたちに学ばせ「記憶」に とどめさせることだ。 ◆フランスの哲学者・数学者 デカルト『情念論』引用 人が何かに驚くときは、「異常さ」を感じたときである。たとえば、見たことのない深海魚の見た目に驚くのは、「自分が知っている魚」と比べて「異常さ」を感じるか

子どもの「遊び=学び」、「ゲーム」も4つのルールを決めて学習に【育児哲学#25】

【哲学】 遊びによって人は(…) 自己抑制の教訓に耳を傾けるようになる ◆フランスの哲学者・批評家・編集者 ロジェ・カイヨワ『遊びと人間』引用 ゲームや試合などの「遊び」は、基本的に「勝利」を目指すのが前提だが、その中で思いがけない「敗北」を味わう経験にもなる。ルールに従うこと、チームメイトを信用することはもちろん、敗因の分析、次の勝利にこだわる努力や意思・・・。私たちは、「遊び」を通してさまざまなことを学ぶことができる。ときには思い切って、気の向くままに遊ぶのもよい。

新米パパは「新入社員」なので先輩ママの指導と謙虚さを忘れずに【育児哲学#24】

【哲学】 自分の商売や出世のためなら、 誰でも大いに努力する。 しかし、自分の家で 幸福になるためには、 何もしないのが普通である。 ◆フランスの哲学者 アラン『幸福論』引用 たいていの人は、ビジネスで成功するための努力を惜しまない。けれどもビジネスと同じように、パートナーや家族との関係を良くするために努力を惜しまない、という発想ができる人は少ない。家族では何もせずに幸せでいられることが理想とされるが、そう簡単な話ではない。「親しき仲にも礼儀あり」と言われるが、幸福な家

「育児放置」は心配だけど「育児放棄」しない大切なこと【育児哲学#20】

・育児も人生も「勝つ」ことよりも「放棄しない」ことが大事 ・まず、ルールなどを決めた「育児放置」を考える ・どうしようもないときは、なりふりかまわず人に頼ろう 人生のルールは私たちに、 けっして戦いを放棄しない ことを求めているはずです。 ◆V・E・フランクル『それでも人生にイエスと言う』引用 チェスの試合中、次の一手がどうしてもわからなかったとする。そのとき、チェス盤をひっくり返せば試合はゼロ地点に戻せる。しかし、これを人生に当てはめると、チェス盤をひっくり返すのは「

「子育てに疲れたママ」にさせない「支え合う」パパの子育て【育児哲学#19】

・ママは身体の疲れではなく、精神の疲れがいちばんのストレス ・「支える」のではなく「支え合う」ことがパパの役目 ・完全に育児を交代してママがひとりになる時間をつくってあげましょう 疲れには多くの種類がある。 そのうちのあるものは、 幸福にとって ほかの疲れよりもはるかに 深刻なじゃまになる。 ◆イギリスの数学者・哲学者 B.ラッセル『ラッセル幸福論』引用 肉体の疲れは、適度であれば幸福感をもたらしてくれる。深い眠りは健全な食欲をもたらしてくれるからだ。けれども神経の疲れ