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【エッセイ】しまじろうのおかあさんが神すぎる話

我が家の娘は、しまじろうが大好きだ。
0歳の頃からこどもチャレンジをはじめ、ほかのアニメを見せてなかったこともあり、娘が唯一好きなキャラクターとして認識しているのがしまじろうだった。(最近は保育園のお友達の影響で、ようやくアンパンマンがライバルとして浮上してきた)

ベネッセから届けられるしまじろうの絵本を読んでいると、いつも思うことがある。
しまじろうのおかあさんが、神すぎるのである。

しまじろうが晩御飯の野菜を残しても、「カバさんのお口で食べてみようよ」と笑顔で機転の効いた誘導をする。
しまじろうの妹のはなちゃんに手がかかる頃、どうしても後回しになるしまじろうに誠心誠意向き合い、ニッコリ笑って「あなたのことが大好きよ」と伝える。

大前提として、しまじろうもかなりいい子の部類なのだが、どんなときも慌てず我が子に優しく接するおかあさんの神対応が半端ない。

娘の寝かしつけにしまじろうの絵本を読むたび、そんなおかあさんの神対応を見て、私は心が痛くなる。
自分の出来てなさを、反省してしまう。

我が子の好みにぴったりな教材を毎月送ってくれるベネッセには感謝しかないが、ひとつ願いを届けられるのであれば、もう少しおかあさんのレベルを下げていただきたい。

時にはしまじろうに理不尽にキレ散らかしたり、ホルモンバランスを乱してよく分からない不安感に苛まれたり、2人育児に手が回らず同じく神対応多発のしまじろうのおとうさんと夫婦喧嘩をしたり、そんな姿も描いていただきたい。

きっとそうすることで、夜の寝かしつけ時に、「ああ、私だけじゃないんだな」と安心して寝付きの良くなる親たちが増える気がする。


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