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【エッセイ】子育てはABテストができない話

週末に体調を崩して以来、以前から調子の良くなかった胃がますます痛むようになった。

私にしては珍しく、あまり食欲すら湧かなかった。
固形物を食べる気にならず、少しばかり栄養面を気にしてプロテインやらトマトジュースなんかを飲んでばかりいた。

そんな数日間があっての今日、次女の機嫌が新生児期以来と言っていいほど、珍しく1日中悪かった。
最近はもう授乳と睡眠のサイクルも決まってきて、そろそろ寝るかな?と思う頃に布団に置くと抱っこなしで勝手に入眠してくれるという素晴らしく親孝行な次女。

そんな彼女が、今日は1日中ひたすら抱っこ抱っこ!だった。

あまりに様子が違うので、肌がかぶれたかな?便秘かな?お熱?色んな仮説を立ててみるもぱっとせず。
唯一、もっともらしい気がしたのが、おっぱいだった。

普段、3食自炊でそれなりに栄養面を気にしたものを食べている私。
この数日間の堕落した食事のせいで、おっぱいが出ていないのでは?もしくは味が変わっちゃったのかも。
試しにミルクを足してみると少し落ち着いたので、どうやらこの説が正しかったような気がする。

「ような気がする」と書いたのは、子育てにはあまりに影響する要因が多すぎて、簡単にこれのせいだ!が言えないからだ。
その日の気温や湿度から、はたまた家庭内の雰囲気まで、生まれたばかりの命は様々な刺激を受けて成長していく。
子育てはABテストができない。だからこそ、世の中のお母さんお父さんは答えがない問いを前にずっと頭を抱えている。

胃はまだ痛むけれど、娘のためにと夕飯には納豆ごはんを全力でかきこんだ。
これが次女の不機嫌の本当の要因かは分からないけれど、明日のおっぱいが、少しでもましなものになりますように。

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