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リガーレ・ベースフラッグ・プロジェクト《POLYPHONIC REFLECTIONS》公開!!

このたび、東京フォトグラフィックリサーチはNPO法人 大丸有エリアマネジメント協会(通称:リガーレ)とコラボレーションし、大手町・丸の内・有楽町エリアに計266枚掲出される新しいベースフラッグ《POLYPHONIC REFLECTIONS(ポリフォニック・リフレクションズ)》を制作しました。

今回発表するアートフラッグは、大丸有エリアのまちづくりを20年間推進してきたリガーレが大切にする、まちづくりへの想いや価値観を深く理解することから始まりました。そして、そのコンセプトにさらに新たな視点をもたらすことを目的として、本プロジェクトでは、都市研究コレクティブ・A NEW SCALE / 深井佐和子+内田友紀が言葉のリサーチを、写真家・村田啓がヴィジュアルリサーチを実施。さまざまな属性の人たちが大丸有エリアを歩きながら発した言葉から抽出した多声的(ポリフォニック)な「ワード」と、このエリアの建築・空間・人々や一瞬の光の姿をとらえた「写真」が、デザイナー・石塚俊の手によってフラッグを舞台に響き合い(リフレクション)、街路に新たな風景を立ち上げます。

ぜひこの機会に、広大なエリアで風にたなびく写真と言葉と街並みのコンビネーションをお楽しみ下さい。


【プロジェクト概要】


【名称】 POLYPHONIC REFLECTIONS(ポリフォニック・リフレクションズ)

【掲出期間】 2022年5月20日(金)~ *屋外広告展開により、掲出されていない場合があります。
【掲出場所】 大丸有エリアの街路灯柱266枚・16種類 *状況により、掲出されていない箇所があります。

【リサーチ】 A NEW SCALE / 深井佐和子+内田友紀
【デザイン・画像加工】 石塚俊
【写真】 村田啓
【企画制作】 TOKYO PHOTOGRAPHIC RESEARCH PROJECT
【主催】 NPO法人 大丸有エリアマネジメント協会


A NEW SCALE リサーチウォール @YAU STUDIO

【言葉のリサーチ】

大丸有エリアをこれまでとは異なる視点で見つめ直し、新たな発見や多様な観点をもたらすことを目的として、都市研究コレクティブ・A NEW SCALEが普段この街にあまり馴染みがない職業や社会的属性の6名とともにフィールドリサーチを実施しました。フラッグのワードは、さまざまな想像を喚起し相互に共鳴するものとして、彼らの言葉から抽出・編集されました。

【リサーチに参加した6名】

ライラ・カセム(デザイナー・大学研究員)
1985年生まれ。東京都出身。スリランカ人の父とイギリス人の母を持つ。先天性の脳性麻痺で歩行が困難な障害をもち、外出は主に車椅子を使っている。2016年に東京藝術大学大学院デザイン科の博士課程を修了し、現在は東京大学大学院附属UTCP に特任研究員として所属。渋谷区と共同で行い、アートディレクターを務める「シブヤフォント」プロジェクトは「グッドデザイン賞2019」「IAUD国際デザイン賞2020」などを受賞。2022年度からはGOOD DESIGN 賞、ACC アワードの審査員も務める。

斎藤悠(ボディワーカー、ピラティスプラクティショナー)
1982年生まれ。神奈川出身。Polestar Pilates®コンプリヘンシブ認定プラクティショナー。インド政府公認 Sivananda Yoga 正式指導者。ロンドン大学ゴールドスミス・カレッジBAヒストリーオブ アート卒業。解剖学的に身体を捉えるだけでなく、動きの中で感覚や意識、認識を高めていくホリスティックアプローチを用いたセッションを行う。

東直子(編集者)
1981年生まれ。熊本県出身。文化服装学院でファッション情報科を専攻し、シティ大学ロンドンで社会学を学ぶ。ロンドンの書店兼ギャラリー、Nogでショップマネージャー、カルチャー誌『TOKION』『PAPERBACK』『Someone’s Garden』『Apartamento』などの雑誌を経て2012年から写真雑誌『IMA』の編集を手がける。2009年よりTOKYO ART BOOK FAIRプロジェクトマネージャー。

Tom Buggs(編集者、英語教師)
1996年生まれ。ケンブリッジ出身。ケンブリッジ大学出版社、Cambridge English勤務を経て2020年来日。現在Hender Scheme他ファッションブランドの海外PRを担当。 

鎌田美希子(プランツディレクター、アーティスト、園芸学研究科博士過程在籍)
北海道大学大学院農学研究科を修了。生命科学のアカデミックなバックグランドを生かし、プランツディレクターとして空間の緑化事業を手がける。2015年に室内緑化ツールとして、多肉植物の魅力を再現したクッション【Tanicushion®】を発表。現在は空間を緑化することの重要性を研究するため、千葉大学大学院園芸学研究科博士課程にて「植物とヒトの関係性」の再構築を目指し研究中。同時に検証の一環でもある表現活動を継続的に行っている。植物や微生物の存在をテーマにしたインスタレーション、作品を制作。

佐藤惇(日本のトレーサー、日本初のパルクール指導員)
東京出身。2006年からパルクールを実践し、関東を中心とした活動で日本の パルクール発展を支える。2007年にParkour Generations(英)との出会いをきっかけに本場フランスへ赴き、創始者YAMAKASIメンバーとの練習や国際 指導資格の取得を通じて、安全な実践方法を普及すべく国内外で活動中。合同会社 SENDAI X TRAIN共同代表。


村田啓リサーチウォール @YAU STUDIO

【写真によるリサーチ】

写真家・村田啓が撮影した数千枚の写真から、フラッグに採用する写真をセレクト。村田はこのエリアの建築、空間、人々や一瞬の光の姿など、大丸有という特徴的な都市空間の中で起こる様々な現象や状況をグラフィカルに撮影しています。特にビルが両側にあることによって太陽光が反射し合い、街を舞台のように照らし出している仲通りの様子などに着目しました。村田の写真をもとにデザイナー石塚俊が加工をほどこしたコラボレーション作品も一部のフラッグで使用されます。


【フラッグデザイン】

デザイナー・石塚俊によってデザインされたフラッグは、写真、ワード、そしてリガーレのロゴが全体で1つのビジュアルとなることを意図し、風によって垂直水平がかく乱されるように、あらかじめ文字を自由な角度で積み上げています。テキストの縦読み横読みにも混乱が生じるので、「言葉=意味」よりも前に「文字=音」という感じで目に飛び込んでくることを想定したデザイン。最大の特徴は、フラッグを静的な面としてではなく、つねに街の中でゆらぎたなびく動的なイメージとしてデザインされていることです。

フラッグイメージ

【掲出風景】


【Ligareとは】

特定非営利活動法人大丸有エリアマネジメント協会(リガーレ)は、大手町・丸の内・有楽町地区を中心に、公的空間の活用やコミュニティの形成に関する事業を行うことを目的として2002年に設立された組織で、今年20周年を迎える。
丸の内仲通りを人中心の空間に変える社会実験「Marunouchi Street Park」や今年で76回目を迎える「丸の内軟式野球大会」、夏休みの小学生向けワークショップ「エコキッズ探検隊」など、幅広い事業に取り組む。MICE事業を手掛ける「DMO東京丸の内」の事務局も務め、エリアの施設やユニークベニューを活用した「都心型エリアMICE」の誘致・開催支援も推進。
ラテン語で“結ぶを意味する「リガーレ(Ligare)」は、大手町・丸の内・有楽町を結ぶ、地域と人を結ぶ、人と人を結ぶという意味を込めて協会の愛称とした。


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