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一文字分のハイライト

私の睡眠は、
一文字分だけマーカーを引くみたい。

誰かが朝を手繰り寄せている。

そこからは、漁港のように
もっというと漁港を描いた絵のように
赤や黄色や真っ青の気分を包んだ
白紺ねずみの魚の群れへ混じって

募金を集める人の声をなかったことにする。

糾われた縄の
わずかかゼロかの内緒の隙間に
指を突っ込むのとほとんど同じで
列車は満てないことに耐えられない。

なんで葉っぱだけは光ってそこにあるのか。
毎日喉が詰まるのに
後ろに向かって走ってはいけないのか。

5月のことはだいっ嫌いだ。
たとえ5月が、私を愛しても。

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