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「革命アイドル暴走ちゃん」は、台風じゃなくて劇団です

今日、前身から数えると7年間気になって気になって気になってきた「革命アイドル暴走ちゃん」の新作『暴走桜』をついに観ることができましたので、一言言わせてください。

二階堂瞳子と同時代に生きていて、革命アイドル暴走ちゃんを観ないなんて、馬鹿だ!!!

ごめんなさいね、口が悪くなっちゃって。
でもほんと、人生で一番早い1時間でしたのよ。
ねえ、これもっとみんな観たほうがいいよ!

革命アイドル暴走ちゃんとは?

日本のサブカルチャーやアニメソング、アイドルソングが轟音で鳴り響く場内。一見混沌としていながら、恐ろしいほど統制された30人超のキャスト達がサイリウムや多種多様な小道具を手に、所狭しと場内を駆け巡り、肉体の限界に挑まんとするほど激しく踊り、演じ続ける…。

公式サイトより引用)

な ん だ そ れ

そもそも興味を持ったきっかけは、2011年12月発売の『ケトル』4号に載ってた、美術批評家・椹木野衣さんの、レビューなのですね。暴走ちゃんの前身(というのが正確かはちょっとわからない)、「バナナ学園純情乙女組」のライブについて。

事務所の方からは事前に、服が濡れたり汚れたりする可能性があるので、当日簡単なカッパは用意があるが、念のため汚れてもかまわない服で来てほしいと言われていた。だから何事が起きるのかとドキドキしてもいた。そして実際、劇が終わると全身は水びたしで、いつのまにか足元が野菜や海藻の破片だらけであったことにもやっと気づいた。

けれども僕は、そういうことはどうでもよかった。

全身水びたしであることがどうでもよくなるほどの劇って、どんななんだ!!!!

ということで、7年間水浸しになることを心待ちにしていた私であったのですが、公式サイトは、「※尚、今回は火気・水・ナマモノなしのイージーモードです!」と言うじゃないですか。

ちょっとがっかりして、イージーモードかあ、って気持ちで行ったんですよ。

だから、想像しなかったですよね。


鳩時計のように、演者と演者がディープなちゅーをする、そんなシーンが、1メートル左と1メートル右で何組も展開されるなんてね。


そして、椹木さんが野菜や海藻の破片だらけだったことにも気づけなかったようにですね。

ベロチューのことが、劇を観終えたら、
まったくちっぽけなことに思えたのですね。

台風みたいな劇なので、すべての出来事がどんどん通り過ぎていくんですよ。
情報量が海。かつ、そのスピードが光。

和太鼓。爆音。ヲタ芸。ヤンキー。着物。サライ。スク水。「その一言だけで一晩で法隆寺建てられちゃうよ…」。紙吹雪に次ぐ紙吹雪。

体の中を大きな蛇が、お祭り騒ぎで通り過ぎていった感じで。それでいて秩序があり、デザインされた美があった。最後、何ならちょっと泣いてましたよね。謎のデトックス効果を感じました。

私に伝えられることは、これだけなんですよ…
もう観てもらうしかないんですよ…


そこがカナメじゃ決してないけども、鳩時計よろしくあっちこっちでベロチューって言って注目してくれる人が増えるなら、それで暴走ちゃんの国内公演が増えるなら(暴走ちゃんは海外でばっかり公演してて、だから7年も観に行けなかったのじゃよ!!!)もうアタシそれで!!満足!!

また観たいの!絶対観たいの!死ぬ前に、暴走ちゃんを!!

だから皆さん、ぜひ注目してください。

暴走ちゃんのTwitterでは観劇した人の撮影した写真や動画がたくさんリツイートされてるので(暴走ちゃんは、写真も動画も撮影OK、それのネット掲載も大歓迎という集団)、残り香を嗅ぎたい方はぜひぜっひ!

※もう一回リンク貼っときます→公式サイト

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