見出し画像

コンテンツ月記(令和元年、長月)

読んだもの、観たものをすぐ忘れちゃうので、ちょっぴりのメモで記録します。全部さらえたもの&覚えているものだけ…。随時更新。漫画でWeb、ってなってるのは、何巻分かわからないやつです。それ以外の括弧内の数字は、読んだ巻数。

==評価基準(特に記載したいときだけ)==
\(^o^)/ 乾杯。愛。最高の毒なり薬。
φ(..) 特別賞(今後思い出すだろうシーン有等)
==ココカラ==

~漫画~
最強伝説黒沢(2)
おかしいんだけどとても悲しい漫画。
特に、黒沢さんが熱が出ている中同僚(周囲に評価されており、美人の妻と子がいる)の代わりに交通整理の仕事をしに行く話が悲しかった・・・。

軽んじられ、
誰でも出来る仕事などと言われ・・・
薄給で、
創造性などとは無縁の・・・
顔のない仕事・・・
そこで死ぬ・・・
あっさり・・・!

個性が大事だと教育されて大きくなることは、私達にとってほんとうによいことだったのかなあ…。

ファミリーレストランというネーミングが傲慢だ、という黒沢さんのセリフもしみた…。ほんとに、ファミリーという単位が普通じゃなくなっていく時代に、どんどん旧時代のものになっていくだろう名称だね。いつか絶滅するかも。

□血の轍(1)
『青野くんに触りたいから死にたい』の椎名うみさんとの対談で、椎名さんが毒親という感覚がわからない人に同じ経験をしてもらうことができる漫画だというようなことを描かれていて、気になって読んだ。

トーンを使わない絵が、まず重い・・・。
一般的には「内面がやばい人のビジュアルを醜く描く」という漫画のほうが多いと思うのだけれど、毒親のお母さんの絵がどこまでも美しく官能的で、なおのこと恐ろしい。家族なんだけど、息子と何か性的な緊張感が感じられる。

お母さん自身のつらさもひりひりと感じられる描き方がされていて、「毒親」は本人の性質というよりも本人が感じてきた痛みが耐え切れずににじみ出てきてしまった結果ではないか、という思いを強くする。

経済的自立ができていない子供時代が、毒親と接する上で一番苦しいんだよな・・・。これからどうなっていくのか気になる。

~映画~
□ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド
面白かったのかどうかよくわからないという新しい気持ちになる映画だった。
とりあえず、ディカプリオとマーゴット・ロビーがかわいく、ブラピがかっこよかった。衣装もよかった(特にブラピのアロハシャツ)。そして、色やフォントなど、デザインが素敵な映画だった(父方の祖母の家に、アメリカの子供用百科事典の翻訳版が何冊もあって、そのイラストが大好きだったのだけれど、あれを読んでいたときのわくわくに近い気持ち)。あとは、とにかく、音楽。音楽がいい。

ディカプリオは、一世を風靡したけれど現在は落ち目の俳優、という役どころで、精神的不安からか半ばアルコール中毒、そのせいで本番中に台詞を忘れてしまい、自分を責めてしょっちゅう泣いている。休憩時間に、彼が人質にする役の女の子(ジュリア・バターズ)と話す、というシーンがあるのだけれど、そこがすごく好きだったな。

ブラピが飼っている犬が、ブラピに似合いすぎだった。画として観ていて楽しい。

そしてクライマックス。ふざけた雰囲気でグロいと、とりあえず笑うしかない。
しかしあんなことがあったあとで、お酒を飲まないか誘う人の神経はわからぬ。それに乗る人の神経も。

もう少しあの時代のアメリカのことについて詳しかったら、もう少し実のある観方ができたのかもしれない。

いただいたサポートは、ますます漫画や本を読んだり、映画を観たりする資金にさせていただきますm(__)m よろしくお願いします!