Trachelos

生化学を専攻にしている奈良の大学生です。 自然や芸術に興味があります。 環境教育、里山…

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生化学を専攻にしている奈良の大学生です。 自然や芸術に興味があります。 環境教育、里山保全、農作業などを経験してきました。

マガジン

  • 本の感想

    本の内容や文章について考えたことをまとめています。

  • 日々の思案

    日頃考えたことをまとめてます。

  • クラシック

    曲の内容よりは、曲に対する感想や思いについて述べています。

最近の記事

人生は感情を巡る旅

この前、学生団体の会合があった。 この会合は毎年、3年生が11月に引退して4か月間経った、3月に開かれる。 3年生は11月で引退後もちょくちょく活動に参加することもあるのだが、4月からは新入生が入る為、その後の活動には完全に来なくなる。 そこで、この会合は3年生を送る会としても機能しているのだ。 後輩たちから、秘密裏に準備されていたプレゼントを受け取ったのだが、その中には色紙も入っていた。 去年、私は副代表を務めていたのだが、「これでいいのだろうか」という気持ちをずっと

    • 機嫌よく生きる~菜根譚からの学び~

      先日、実家に帰省した。 テレビを見て、家族と何となく話していたら、母から「マイナス発言が多くなった」と言われてしまった。 あまり自分で自分の話していることを意識したことが無かったため、そのような反応が返ってきて驚いた。 そして、そのような態度で今まで過ごしていたかもしれない自分を少し反省した。なぜなら、私自身、身近に否定的なことばかり言う人がいたら確かに良い気分にはならないからだ。 ——————————————————— 帰省先での学芸員実習が終わり、気晴らしに本でも、

      • 理想と執着

        過去の写真をふと眺める。 そこには私がかつて所属していた学生団体の活動の様子が写っている。 企画者として実施した夏合宿の時の写真や、その他のプロジェクト活動の時の写真をスクロールしていくと、楽しかった記憶だけでなくその時の辛さや苦しさも同時に湧き上がってくる。 この辛さや苦しさの原因が何だったのか、今一度考えてみたい。 叶わない理想結論から先に述べると、『理想』を手にしようともがき続けてきたことにあるだろう。 先に述べた夏合宿も、理想ではもっと多くの人に参加してもらい

        • 春から大学生になるキミへ おすすめの一冊

          大学受験シーズン真っ只中のいま、多くの人がこれから入試を迎えるだろうが、中にはもうすでに受験が終わったという人もいるだろう。 受験勉強から解放され、気晴らしに何か本を読みたいと考える人も多いはずだ。 そこで現在大学3年生の私が、これから大学生になる人に向けておすすめする一冊を紹介する。 『宇宙を目指して海を渡る MITで得た学び、NASA転職を決めた理由』著:小野雅裕この本のタイトルを見ると、「え?MIT?アメリカ留学についての本なんて、そんなの私に関係ないよ。」と感じ

        人生は感情を巡る旅

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        • 本の感想
          4本
        • 日々の思案
          5本
        • クラシック
          2本

        記事

          日々、自分に嘘をつく

          ドストエフスキー著、『カラマーゾフの兄弟』を読んでいるのだが、気になった文章があるので紹介したい。 この文章は、ゾシマ長老という修道院の長老の言葉である。 私の生活を振り返ってみてみると、このセリフに当てはまることをしてしまっているように思う。このセリフの内容を基に生活を振り返りたい。 自分につく嘘と「怒り」 どうでもいいような些細な言葉であったり間違いだったり、そんなのにイラっとするのも、多くは「自分が被害を被った・キズつけられた」と思い込む、つまり自分に対して嘘を

          日々、自分に嘘をつく

          諸法無我と私の存在

          仏教用語に「諸法無我」という言葉がある。 すべてのものは因縁によって生じたもので実体性がない、という意味だ。 今回のnoteでは、人間存在を構成する肉体と精神についてこの言葉をヒントに考えていき、最後に私の考えを記したい。 肉体における「諸法無我」 生物は外部から物質を取り込み、肉体を構成する。 同時に古くなったパーツを壊して排出する。 構築と破壊の中でバランスを保つこの状態を「動的平衡」という。 物質の流れとして捉えると、私たちの肉体は「淀み」であるように思える。私

          諸法無我と私の存在

          情熱の行方

          文章は自分の思考を映し出す鑑である。 最近感じている漠然とした思いに区切りをつけたい為、このnoteを書き始めた。結論がどう導かれるのかは、書き終わるまで、自分でもわからない。 私はある学生団体の副代表を務めているのだが、1,2年前まであった活動に対する熱量や情熱が、自分の中で薄まってきているように感じるのである。 なぜなのだろうか。 普通は最後こそ全力で過ごすし、そうであるべきなのだろうに。 自分の中でその違和感について色々と仮説を立ててみたので、それらを考察していきた

          情熱の行方

          マーラー「交響曲第5番」と闘い

          マーラーの「交響曲第5番」は、ドラマチックで人気の高い交響曲である。 この楽曲のテーマは、 暗・闘争→明・勝利 という典型的なものである。 今回のnoteでは、私とこの曲についてのエピソードを語っていきたい。 マーラー「交響曲第5番」※この動画について 指揮:アンドレス・オロスコ=エストラーダ 演奏:Hr交響楽団 私のおすすめの音源は下記である。 指揮:ゲオルク・ショルティ 演奏:シカゴ交響楽団 各楽章ごとの内容 第一楽章 トランペットのソロからこの交響曲は始ま

          マーラー「交響曲第5番」と闘い

          ジャン・コクトーの詩「シャボン玉」について

          ジャン・コクトーを知っている人は多いだろう。 国語の教科書で「耳」などの詩がよく紹介されている。 コクトーは詩人としての才能があっただけでなく、小説家、劇作家、映画監督など多くの分野でその才能を発揮しており、1946年には初の映画版「美女と野獣」の監督にもなった。 今回はそんなコクトーの、私のお気に入りの詩と堀口大学の訳を紹介する。 詩の紹介私の解釈 私は小学生の頃、この詩を教科書でふと目にした。 シンプルで不思議な詩だと思ったが、さらに印象に残ったのはその解説文だっ

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          涙とラフマニノフ

          あなたはラフマニノフを知っているだろうか。 20世紀を代表するロシアの作曲家兼ピアニストである。 彼の音楽は私の心の拠り所の一つとなっている。 中でも「ピアノ協奏曲第2番」には深い思い入れがある。 今回は私とこの曲についてのエピソードを語っていきたい。 ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番※この動画について ピアノ:アンナ・フェドロワ、演奏:北西ドイツ・フィルハーモニー管弦楽団、指揮:マルティン・パンテレエフ 2楽章アダージョのテンポは自分にとってこれがちょうどいい。 私の

          涙とラフマニノフ

          このnoteについて

          noteを初投稿する。 新年度というのをきっかけに新しいことを始めてみたいと思い、書くことにした。 なぜnoteを書くのか 実はずっと前からnoteを始めたいと思っていたがなかなか時間をとれず、「書きたい」と思い続けたままかなりの期間が経ってしまった。 新年度を迎えようやく踏ん切りがついたというか、このタイミングを逃したら書けないままだな、と思いキーボードを叩き始めた。 noteを閲覧するのは趣味で、通勤通学時によくフォローしている方の文章を読んでいる。 他者の経験や考

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