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死について意識してる?

よくしてもらっている先輩から、ゴダールが安楽死を選んだという話を聞いた。

フランスの映画監督ジャン=リュック・ゴダールは91歳(2022年9月)で死去した。病気ではなかったが疲れきって人生に終止符を打つ決心をした、という。

フランスはカトリックの伝統が長く、神から授かった命は全うすべきという背景もあり日本と同じく自死幇助、安楽死は犯罪とみなされる。
そんな中、世界で唯一自殺幇助が合法なのがスイス連邦だ。プロテスタントが多数派で”個人の責任“に重要な価値を置く文化がある、という。これから進んでいくと考えられる個の時代において、最も先進的な国のひとつだ。

しかし無条件に自殺幇助ができるわけではなく、

・明確な判断能力がある状態
・死への願望が継続したものである
・病に苦しんだ結果である医師の証明
・自分で致死薬の注射器を押せる体力があるか
・人生の軌跡、生き続けることが苦しい理由の提出
参考記事:自殺幇助で亡くなったゴダール監督とフランスの尊厳死・安楽死法の行方

以上が必要で、知的職業についている人が多く、人生を自分の思うままに動かしてきた強い性格の人が多い、とのこと。

では1つの死に様を紹介したい。

元ハーバード大学の教授で心理学者のティモシー・リアリーだ。手術不可能ながんの宣告を受けたリアリーは「死をデザインする」という遺作を発表し、「死は生命の過程すべてと溶け合うことである」と綴った。
そして最期の言葉は、

「美しい」
出典元:wikipedia

だった。

死は訪れるものでもあり、またデザインできるものなのかもしれない。

もうひとつ死に様をご紹介したい。

オーストラリアの環境・植物学者デイビッド・グドールさん(104)は末期症状ではなかったが、生活の質QOLが低下していたことから、自殺幇助が可能なスイスへ向かった。家族に囲まれながら「私の人生はこの1年好ましくないものだったので、それを終わらせられるのは幸せ」と語り、薬の注入により安らかに亡くなった。
グドールさんは煩雑な書類手続きに目に見えて苛立ち、最期の言葉は

「ひどく長くかかるな!」
出典元:「もう人生を続けたくない」 104歳の豪科学者がスイスで自死

だった。

みなさんは「死」を意識するとき何を思うだろうか。


頂戴したサポートはその意味を都度考え、 自身、サポートしてくださった方、社会、地球 と「四方良しな再投資」を行うことを「今ここ(be here now)」に誓います。