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自由律かるたのやゆよ

こんばんは、寅三奈です。

本日は自由律かるたのまとめ記事。今回は「や」行。
 白・黒・食べ物・ワインをテーマに、「や」から「よ」で始まる自作の自由律俳句を集めて、それぞれ所感を添えました。どうぞごゆっくりお立ち寄りください。

自由律かるた:
「自由律かるた製作委員会」様主催(@JI_karuta)のTwitter投句企画。架空のかるたを製作するつもりで「あ」から「ん」まで始まる自由律俳句を参加者が投稿し、毎週その中から一句を選ぶというもの。


⌘これまでの自由律かるたの自句まとめ記事はこちらからご覧いただけます⌘

 今回はサクッと行くよ♫

ホッと白い句

▶︎や
休みやすみありんこ歩く

▶︎ゆ
湯ぶねでこっそり犬かき

▶︎よ
弱まる灯火を守るように手

「ゆ」の句に最も多くの反応が集まりました。
 湯ぶねでこっそり犬かき、温泉って感じがしますよね!…あれ? そんなに犬かきなんてされない・・・!? そうなの・・・? (恥ずかしくなる)

ぴりり黒い句

▶︎や
厄除開運長寿と護摩木の写経めく

▶︎ゆ
ゆがんだしゃぼん玉割れて消えて無

▶︎よ
翌月まで予定が見えないのでと断る

 こちらも「ゆ」の句に最も多くの反応が集まりました。「や」はお正月になるとよくやってしまいます。厄除開運長寿学業成就・・・。まったくキリがないですね。


食べ物句

▶︎や
焼き鳥の香りに誘われて屋台

▶︎ゆ
ゆっくりと汲み上げる湯葉の白

▶︎よ
洋梨とお砂糖と小夜を煮詰める

 またまたこちらも「ゆ」の句に最も多くの反応が集まりました。湯葉、美味しいですよね。お豆腐屋さんの湯葉が大好きです。ちなみにやきとりの句も人気でした。この句をTwitterに投稿した日の我が家の晩ご飯は焼き鳥でした。


ワイン句

▶︎や
ヤマ・ソーヴィニョン洋と和が溶けゆく



▶︎ゆ
ユニ・ブランのごと幾つもの名を持つ君





▶︎よ
余韻の香るグラスの空っぽ

 「よ」の句に最も多くの反応が集まりました。「よ」のワイン句を作っていた時にふと頭の中に浮かんだのが

余市の垣根仕立てで愛を叫ぶ

  セカチューか!笑


  と思わずセルフツッコミをした後、冷静に句を考えました。


余市: 北海道最大のワイン産地。海にむかってなだらかに開けた丘陵地に垣根仕立てのぶどう畑が広がる。ケルナー、ミュラー・トゥルガウなどのドイツ系のぶどう品種を主体にしていたが、近年日本では難しいと言われていたピノ・ノワールの栽培地として注目を集めている。
(引用:サントリーワインスクエアのワイン辞典)
セカチュー:「世界の中心で愛を叫ぶ」
日本の小説家・片山恭一の青春恋愛小説である。小学館より2001年4月に刊行。通称「セカチュー」。
2004年以降、漫画化・映画化・テレビドラマ化・ラジオドラマ化・舞台化されている。
(引用:Wikipedia)


かるた自選句やゆよ


▶︎や
焼き鳥の香りに誘われて屋台

▶︎ゆ
ゆっくりと汲み上げる湯葉の白

▶︎よ
余韻の香るグラスの空っぽ
  
 食べ物句から二句、ワイン句から一句。食いしん坊ですね! 
 焼き鳥の香りに誘われて、ビールを一杯。ゆっくり汲み上げた真っ白な湯葉と共にいただく地酒。御馳走と一緒に味わったワインは、飲み干した空っぽのグラスにも余韻が香る。良いね、イイね! 想像しただけで幸せだ。


おわりに


 前回の自由律かるたの「おわりに」でも触れた、「コロナ句集製作委員会」。
 ついに、句集が発行されました!!!

 大きな拍手を贈りたい気持ちです。タグチユウスケさん、素敵な企画をありがとうございました!

 今回はここまで。お付き合いくださりありがとうございました。次回は「ら」行が完成した頃に。



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自由律俳句

ここまでお読みいただきありがとうございました。 いただいた御恩は忘れません。