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リンキングやリダクションをまったく練習しなくていい理由

リンキングは連結、リダクションは脱落とも呼ばれる英語の音声変化で、話し言葉の英語で頻繁に発生します。で、この現象はすべて「結果」なので、練習する必要はまったくありません。

リンキング、リダクションはすべて「結果」

結果というのは、何か原因があってその結果として現象が表に出てくるという意味です。根本要因があって多種多様な現象が出てくるわけですので、その結果を学習しようとするのは、変な話です。

そもそも、英語は連結して当たり前

ではその原因は何かというと、「そもそも、英語は音的に連結して話すのが当たり前」ということです。シラブルを複数連結させてできる「チャンク」は原則一息で話すので、(音声変化したくなくても)結果的につながって音声変化してしまいます。

たとえば、I did it がアイディディットになるのは、ditとitの間に息継ぎがないからです。I did itをアイディドイットと読むためには、didとitの間に空白を挿入するか、(これは間違いですが)シュワなどの余計な母音を挿入する以外に手段がありません。

破裂音が連続すると片方がもう片方に吸収される理由も同じで、シームレスに英語を発話するためにはそっちのほうが都合がよいからです。

また、音声学の教科書には現象の説明(子音+子音だとこう、子音+母音だとこうとか)がことこまやかに書いてありますが、それは単なる分類で、それを暗記して練習するのはおかしいです。

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