翻訳者のそっちゃそ

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【税込440円/月から】そっちゃそ英語発音講座

簡単な英語発音講座をリリースします。利用してみたいという方は、以下の内容を読み、そっちゃそのHPのお問い合わせフォームに以下の内容の○○の箇所を編集したうえで貼り付けてご連絡ください。 発音学習サービス「そっちゃそ英語発音講座」の利用を希望します 希望開始日:○○年○○月○○日 利用期間:○○か月 共通のルール期日にコミットしません 「何か月で完成させます」のような、期日を設けて目標を達成する、というやり方ではありません。時間の使い方やペースは人それぞれですので、それぞ

    • 【英語学習】特定の技能だけ伸ばしたい人がいることについて

      世の中には、リーディングの技能だけ伸ばしたい、リスニング力を重点的に伸ばしたい、というニーズを持っている人が結構います。そのような気持ちはよくわかるのですが、いわゆる英語の4技能のいずれかに的を絞り、それを重点的に強化していくというやり方は、無理というか、若干ずれている気がします。今回の記事ではその辺の話をします。 言語とは音である 言語には文字言語と音声言語という分類がありますが、基本的には文字言語は音声言語が派生したものとされています。つまり、まず音ありきで、それを記

      • 機械翻訳ポストエディット(PE)のディスカウントは合理的か

        ※はじめに、僕はポストエディットをやったことがありますし、ポストエディット自体にはきわめて肯定的です。精神的負担がなく、なおかつ時間単価が極端に低くなければ、何も問題ないと思います。 機械翻訳ポストエディットについて 機械翻訳のポストエディットは、機械翻訳ままの訳文をprefillした状態で翻訳者に渡して、それを適宜編集(エディット)してもらう業務フローのことです。普通は、人間による翻訳(human translation, HT)とは明確に区別されます。 で、HT の

        • 英語は使いまくったらできるようになるは本当か

          英語はとにかく話しまくることが大事!という言説がありますが、これは本当でしょうか。個人的にはこれは半分あってて半分間違っていると思います。今回はその辺の話をします。 アウトプットが効果があるのは当然 まず、英語のアウトプットがトレーニングになるというのはあっています。自分の考えや気持ちを外部に音を介して表現するトレーニングは、気持ち→音(リスニングの場合はその逆再生で、音→気持ち)のリンク構築に役立ち、この作業を積むことで、その気持ちになったらその音を出したくなる(その言

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          【語学学習】よい英語発音など存在しない。発音を学ぶ上で考慮すべきことは何か

          発音が良い、発音が悪いという説明は、だれもが当たり前のように行います。ただ、よい発音、悪い発音の定義(要件)が何かとか、そもそも発音によい、悪いがあるのかというのは、ほとんどの人が考えていないと思います。 前提:よい発音などない 発音によい悪いがあるとしたら、発音を比較して優劣をつけることができるようになるはずです。つまり、さまざまな発音を持つ人を100人集めたら、「発音よい人ランキング」の100位から1位を、客観的に定義できるようになります。 ただ、もちろん、そんなこ

          【語学学習】よい英語発音など存在しない。発音を学ぶ上で考慮すべきことは何か

          【英語文法】時制の一致というルールはない

          中学校から習う「ルール」に、時制の一致というものがあります。たとえば、「昨日僕は鉛筆が欲しいと言った」という文を「英訳」する場合: Yesterday, I said that I want a pencil. ではなく、 Yesterday, I said that I wanted a pencil. にして、過去形でそろえましょう、というものです。ただ、これは、ルールでもなんでもなく、むしろそうしない理由が見当たらない、きわめて当たり前の話です。今回は時制の一致

          【英語文法】時制の一致というルールはない

          【フリーランス翻訳者】単価相場や適正価格に対する考え方

          フリーランスの単価に関する話は常に絶えません。それほどまでにみんなが興味がある内容で、かつ、なかなか話が決着しない内容でもあるのだと思います。今回は、価格設定に関する僕の個人的な意見を紹介したいと思います。 単価は高ければ高いほど良い 当たり前ですが、単価は高ければ高いほど良いです。ここで、「高い」というのは何かと比較しての高さの程度差のことですが、その基準は、「これまでの自分の実績」になります。相場と比較しての話ではないです。 よく、「相場」とうワードが出るのですが、

          【フリーランス翻訳者】単価相場や適正価格に対する考え方

          英語系サービスがネイティブ、ネイティブと煽ってくる理由

          粗悪系の英語コーチングや語学学習サービスのネット広告は履いて捨てるほど湧いてきます。そのようなサービスの「ネイティブ信仰」は異様なほどに強く、僕が感じる語学学習のあるべき姿とはあまりにもかけ離れています。 これまで、なぜここまで的外れなサービスが乱造されるのか常々疑問に思っていたのですが、自分なりに考えがまとまったので、今回はこの辺の話をしたいと思います。 ※以降では、「ネイティブ信仰はまったく意味ない」という立場で話を進めます。また、僕の仮説的な意見がけっこう含まれてい

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          by busやby trainで冠詞がつかない理由

          by busやby trainに冠詞がつかない理由の教科書的な説明は、機能面、働きに着目しているから、というものです。この説明自体は、何も問題ありません。 ただ、これで100%理解できた、という人の方が少ないと思います。今回は、機能面に着目するから冠詞がつかない、というロジックを、もう少し丁寧に説明します。 そもそも機能とは何か バスの機能とは何でしょうか。バスの機能は: 定められたスケジュールで特定の路線(ルート)に従い、定時性のある形で乗客を運ぶサービスを提供する

          by busやby trainで冠詞がつかない理由

          翻訳業界は実力主義じゃない

          よく、「翻訳業界は実力主義なので、年齢や性差に関わらずチャレンジできる」ということを聞きますが、個人的には、ちょっと違うと思います。今回はそのような話をします。 ※大前提ですが、要求されるサービスレベル以上のパフォーマンスを継続的に出せることは「あったりまえ」の話です。 実力で上位に行けるわけじゃない 翻訳会社はタレントプールを持っています。そして、どこの会社でもそうでしょうが、ある程度ランク付けがなされており、一軍、二軍、予備軍みたいなざっくりとしたサブセットに分かれ

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          発音には個人差がある。ネイティブ並の発音を目指してもほとんど無駄

          ぱっと出の発音指導サービスでよく謳われるのが、「ネイティブ並み、帰国子女並み、ネイティブに負けない発音を!」というものですが、このような発想自体に僕は、きわめて的外れでトンチンカンだなと常々感じます。 この記事では、まず発音には個人差、個体差があることを説明し、一定水準以上を目指してもほとんど意味がないことを説明します。 発音を習得する意味、理由 そもそも、なぜ発音を学ぶのでしょうか。発音を磨くことによる効果はひとつではなく複数あり: 意味の伝達力が上がる 耳経由で

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          定冠詞theの解説をできるだけ詳しく

          定冠詞のtheは、学習者、特に冠詞というものになじみがない日本人学習者にとって、非常にとっつきにくい存在です。theはひとことで説明すると〇〇だ!みたいな、極端な抽象化を平然と行うネット上のコンテンツが多く、かつ、その中で言っていることも千差万別なので、混乱を招きかねません。 まあ、Theとは一言で言うと何か、という問いには答えることは可能で、それは、「ただひとつ、例外なし」というものです。これは間違っていないですし、また本質的な回答なのですが、実際に目にする具体例で、なぜ

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          ネイティブが云々かんぬんのコンテンツにうんざりしてきた

          枕詞ネイティブを多用するコンテンツは今も昔もあふれんばかりに生産されていますが、そろそろなんとかしたほうが良いのではないでしょうか。 僕は、このテンプレートにいい加減うんざりしているのですが、これが消えるどころが、枕詞ネイティブニストの勢いはさらに加速しているように感じます。この記事では、枕詞ネイティブ濫用に関する概要と、それに対する意見を説明しています。 枕詞ネイティブの特徴 枕詞に「ネイティブ」を使う人の意図のほとんどが、上下の対比です。つまり、ネイティブの優れてい

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          中学英語を「教える」のが一番難しい

          中学生に英語を教えるのと、高校生やそれ以上のレベルの人に英語を教えるのとでは、どちらが難しいでしょうか。ほとんどの人は、中学生に教えるほうが簡単と思うかもしれませんが、僕は逆だと思います。 まず第一に、中学生のほとんどが、英語を学びたて、まったく学習歴がない人たちです。まっさらな状態からスタートするサポートをするわけですから、シンプルに責任重大で、誤った認識や知識を一度植え付けてしまうと、それがずっと尾を引くことになります。 ひとつ具体例で説明します。たとえば、see,

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          【英語発音】リンキング、リダクションは単に音が消えるだけじゃない

          リンキング、リダクションに関して、(少なくともオンライン英会話系のブログや個人のYouTubeチャンネルなどで)かなりぞんざいな説明がなされている気がします。具体的には、リダクションとは子音の音が消えることです、おしまい、といったような、かなり言葉足らずな説明になっています。 そこで、リンキング、リダクションで実際に起きている現象をまとめてみました。 まず、破裂音+破裂音で片方(最初の破裂音)が後ろに吸収されるパターンについてみてみましょう。これに該当するパターンは以下の

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          かっこいい英文の書き方

          文法的に正しい、メッセージを的確に伝えることができる、というレベルをこえて、「かっこいい」英文を書くためのちょっとした方法をご紹介します。 シンプルイズベスト、少ないは良いシンプルイズベスト、というのがかっこいいかどうかの基準です。正味の情報量をそぎ落とすことなく英文をスリムにすると、芸術性が上がります。以下のそのコツです。 関係詞を積極的に使う andなどの接続詞ではなく、which などの関係詞を使った方が語数が減る場合が多いため、芸術点が高くなります。例: 後者

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