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宇宙・星空・天文に関係する仕事がしたい。

宇宙・星空・天文に関係する仕事がしたい。

こう考える人は多いと思います。
私の周りにも結構いますし、実際にしている人もたくさんいます。

ただ、それぞれの世界はあまりに広いので、微妙に違ったりするかなとも思います。

私が思うに

  • 宇宙:宇宙飛行士、ロケット・人工衛星開発者(エンジニア)、管制官、関係機関職員など

  • 星空:望遠鏡メーカー、プラネタリウムメーカー、科学館・天文台職員、星空・プラネタリウム解説者、天体写真家など

  • 天文:天文学者、物理学者、科学・天文雑誌編集者など

かなと思います(星空と天文は結構重なるかな)
まぁ勝手なイメージですが。

宇宙飛行士やプラネタリウム解説者、天文学者はそれぞれなりたい職業としてわかりやすいですね。
実際に宇宙飛行士募集に小学生が応募していたりして話題になったりしています。

ですが、宇宙飛行士になることだけが宇宙に関わる仕事でしょうか?

「宇宙飛行士になりたい」と思い試験に応募し、不合格となると夢は絶たれてしまいます。次のチャンスも何年後かわかりません。その間に生活環境が大きく変化して応募することすら難しくなることも考えられます。
ですが、「宇宙に関わる仕事がしたい」であれば、エンジニアになるという道も出てきます。

プラネタリウム解説者になるにしても募集は意外と少なく、学芸員の資格や天文系大学で学んだなど条件面でクリアできないことも多いですが、プラネタリウムそのものを作る人や上映される番組を作る人、シナリオを書く人、音楽を作曲したり絵を描いたりする人など、多くの人が関わっています。

天文学者にしても観測用の大型望遠鏡をコントロールする人、データを集める人、解析するプログラムを書く人、学会等の会議をコーディネートする人などなど、やはり多くに人が関わっています。

宇宙飛行士となるとそれこそロケットで数人を宇宙に送るのに数万人が関わっているでしょう。

この私だって、単なるシステムエンジニアですが、某8の字軌道を描く衛星のデータを解析するプログラムや通信衛星の状態を監視するシステムの開発に関わったことがあります(本当にごく一部ですが)
そういう意味では「宇宙に関わる仕事をした人」ではあります。

何にも仕事である必要はありません。
ボランティアや趣味の延長として星空案内をしている人は大勢います(私もその一人です)

「宇宙に行きたい」と思った時に
 ・宇宙飛行士になる
というのはすぐに出てくると思いますが、アポロ17号で月に行ったハリソン・シュミットは地質学者でした(アポロで月に行った飛行士はハリソン・シュミット以外は軍人です)
今でしたら
 ・宇宙船を作る
 ・宇宙旅行者になる
 ・宇宙旅行者に連れて行ってもらう
など20年前なら夢物語でしたが、全て現実になっています。

「将来何になりたい?」と聞かれて「宇宙飛行士!」と答えるのはカッコイイかもしれません。
ですが漠然と「宇宙に関わる仕事がしたい」というのも素晴らしい答えです。

選択肢はひとつじゃありません。
あなたにできることもひとつじゃありません。
あなたの得意なことを少し広げて、それを宇宙・星空・天文に関わるものにすることは、あなたにしかできないことだと思います。

宇宙・星空は地球上どこででも、空が見えれば見上げるだけでそこにあるものです。
夢は漠然とでもいいので持ち続けて、それを常々思い描いていれば、不思議と仲間が集まり、いつか叶えることができると思いますよ。

宜しければサポートをお願い致します。ご厚意は天文ボランティア活動の資金とさせて頂きます。 これからも星空に興味を持っていただけるような記事を書きたいと思っています。