生贄
火の点いた蜥蜴が走る
行き着くところまで
肌色の腕が生えていく
大きな虎に襲われて
とっくに繋がっている場所が見えるだろう
あのひとと切り離してから世界は
広がって逃げ切れなくなった
誰も助けてはくれないよ
今地の果てを知る覚悟は無い
あなたを連れていく勇気は要らない
何処へ行こう
箸休めのはずのタンバリン
大きな痣を残していた
青白い部屋に立っている
虎は最早襲わない
お前かわたしならわたしが消えれば良い
物理的に切り離せば良いんだろう
吐き出しても身体は重く
誰も助けてはくれないよ
お願い私の方を食べてよ
絡まる糸解くまでに疲れてしまう
何処へいけば
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