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ガーナ2週間滞在した感想: 医者になりたい

ア福リカという団体の「ガーナビレッジステイ」というプログラムに参加した。
日本人10人と運営4人でガーナの、カカオ豆を栽培する田舎の村に滞在するツアーだ

カカオ豆にもチョコレートにも少しも興味がなかったが、このツアーを運営している一人が美しいお姉さんであるという単純な理由で参加を決めたのであった…

中国、ドバイ、ケニアと観光し、かなり疲れ切った状態でガーナ到着。


ガーナの騒がしいマーケット、砂埃、クラクション、渋滞、田舎町、港町、村、物乞いの少年達

日本とは違うものばかり

ガーナは国の制度上、学校は無料
学校はAll Englishだから皆当たり前にTwi語とEnglishを話せる

(韓国や中国は全然英語話せない
先進国は教育がしっかりしていて英語が話せるイメージがあるけど、ちょっと違う。)




街にゴミがたくさん落ちていても、観光地の物乞い少年たちが可哀そうだと思っても、俺にはどうすることもできない

俺はこの世界を構成する小さな小さな分子に過ぎない

そんな気持ちでエンプレッソアマンフロムという村での滞在が始まった

英語が通じたり通じなかったり
村の人の生活や働きぶりに驚いた
とにかく色んな人に話し掛けられるからしんどい。
ずっと付いてくる子供、最初は可愛いかったが、段々とうっとおしくなる
完全にお客さん状態

村の家事を少しずつ体験 皿作り、洗濯、
隣の村や近くの市場にも行った
しばらくして名前を覚えてくれて村のあちこちから名前が呼ばれる
村の一員になれた気がして嬉しい

この辺からお腹痛かったり目が充血したりと自分の体調を崩す
自分の身体的健康が悪くなると色々とどうでもよくなってしまうと感じた。
村のこと、ワークショップ、日本からの連絡、全てがどうでもよかった

目が赤いことに対して、色んな人の反応があった
本気で心配してくれる人、病院に連れて行ってくれる人、「赤いじゃん笑」と笑ってくる人、「うつるから近寄らないで」と言う村人も居た


やっぱり弱ってる人に寄り添える人になりたいなと思った
今まで僕は周りの人の体調が悪い時、
「まあ寝てたら治るっしょ」と思い、特に対応してなかった
対応できるほどの医療知識もなかった

今回の旅でプラグラム参加者や村人で体調を崩していた人が多く居たが僕は何もできなかった

熱、下痢、心細動、いじめのフラッシュバック、目の充血、マラリア…

様々な病人を目の当たりにした
医学生ということであらこれ聞かれたが何も答えられなかった
情けない




寄り添いたいと思っても抱きしめることしかできなかった

また、大人、子供に関わらず、村人から「Give me money」と言われる
最初は苛立っていたが、相手の立場に立ってみると、
確かに彼らにとって僕は石油王みたいにお金持ちな存在だ
僕らは海外旅行ばかりして羨ましがられる。

彼らは僕らを滞在させてくれているが、僕から提供できるものは今はお金が一番大きい

札幌では学生団体の代表をしたり学歴があったり新聞に何回も載ったりしてブイブイ言わせている僕だが、ここではお金しかない

村にはあまり本が無いから自分が本になったと思って外国のことや日本のことについて村人に話した。せめて何か少しでもできたらなと。

村で滞在した感想が「やっぱ医者なりてえ」だとは想像しなかった

目の前の病人に対して何もできないのはヤダ

相手に何かして相手を満たせるようになりたい

何科の医者になりたい、とかそういう具体的なイメージは無いが、この2つの感情を覚えておきたい。


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