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北海道旅行記:オホーツクの旅(5日目:ふるさと銀河線沿線を行く)

旅5日目(2022年5月31日)

5日目の今日は、JRには乗らず、「バス旅」をする。

北海道には、鉄道で行くことができない自治体がたくさんある。国鉄末期以降、廃止された鉄道路線が多数あるからだ。

今回は、2006年に廃止された「北海道ちほく高原鉄道 ふるさと銀河線」が通っていた、「訓子府(くんねっぷ)町」、「置戸(おけと)町」、「陸別町」に行こうと思う。

ふるさと銀河線沿線には、現在「北海道北見バス」が代替バスを運行している。

北海道北見バスには、2000円で買える1日フリーパスがあるので、もちろんこれを利用する。デジタルチケットもあり、窓口へ行く必要がないのが素晴らしい。

北見駅前のバスターミナルから、「陸別」行きバスに乗る。終点の陸別では、帯広行きに乗り換えることも可能。

北見から30分、「訓子府(くんねっぷ)」で下車。難読地名だが、「音威子府」を知っている人なら読めそうだ。

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ふるさと銀河線訓子府駅の駅舎は、訓子府のバス待合所になっている。ご飯を食べられるお店もあった。

さて、ここで少し「ふるさと銀河線」について説明しよう。

ふるさと銀河線とは、北見から陸別を経由し、十勝地方の池田を結んでいた路線。

国鉄時代は「池北線」という名称だったが、国鉄が池北線を「特定地方交通線」に指定し、廃止をほのめかしたため、沿線自治体が設立した第3セクター(北海道ちほく高原鉄道)が、路線を引き継いだ。

1989年に経営が移管され、それ以来「ふるさと銀河線」という名称が付けられていたが、路線は残念ながら2006年に廃止されてしまった。

現在は、北海道北見バス(北見~陸別)と、十勝バス(陸別~池田~帯広)が代替バスを運行している。

バスの本数はそれなりにあり、北見から陸別乗り換えで帯広まで移動するといった旅もできる。

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駅ホームも残されている。

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駅構内だったスペースは公園(銀河公園)になっていた。

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鉄道が廃止された町というと、凄まじく寂れているのではと思ってしまうかもしれないが、訓子府の市街地はまだまだしっかりしている。図書館もあった。

訓子府から、次は陸別に行く。陸別までの道は「池北峠」を通るため、なかなかダイナミックな車窓を楽しめる。沿線には牧場があり、牛の姿もちらほら見かける。

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陸別で下車。陸別のバス停は、道の駅「オーロラタウン93りくべつ」前にある。

道の駅には、宿泊研修施設「オーロラハウス」が入っている。

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陸別町は、「日本一寒い町」として有名なため、気温計も設置されている。この時は14度で、寒くも暑くもない丁度良い天気だった。

こちら陸別も、駅設備がしっかり残っている。

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定期的に列車が駅構内を走るイベントも開催されているようで、車両もきれいな状態で保存されている。

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「現役の駅」と言われても違和感がない。

さて、昼ご飯は、陸別市街地にある「お食事処 森田屋」でいただく。豚丼を食べた。

北海道に来てから、豚丼を食べる頻度が飛躍的に上がったと思う。牛丼や親子丼よりも頻繫に食べている。

店に駐車している車のナンバーを見ると「帯広ナンバー」ばかり。そうか、陸別は十勝地方だから、ナンバーは帯広になるのか。

陸別からは、北見行きバスで引き返す。次は、「置戸(おけと)」で下車。

置戸町は、きれいな図書館があることで有名な自治体。

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図書館の運営に力を入れている自治体らしく、置戸町図書館の歴史が書かれている書籍もいくつかあった。

館内にはたくさんの閲覧席があり、ゆっくり本を読める雰囲気が漂っていた。

こういう図書館が地元にあったら、良いのになあと思いながら何冊か本を読む。

旧置戸駅は、町のコミュニティホールになっている。

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ここにかつて、線路が通っていた。

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線路は一部残っているから、廃線後に生まれた人でも、ここに鉄道があったことを知ってくれると思う。

置戸から、北見に帰る。バスの乗車率は、ローカル路線バスにしてはどれもそこそこ乗っている印象だった。

鉄道は廃止されたが、沿線自治体はそれなりに発展しているから、今後しばらくはバス本数が一気に減ってしまうこともなさそうだ。

5日目は、これで終了です。6日目の様子は、次の記事でお伝えします。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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