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北海道旅行記:とりあえずどこかに行く旅(2日目:宗谷本線で行く中川町)

旅2日目(2022年6月8日)

2日目は旭川から。帰ってくる場所もまた旭川なので、ゆったりとした旅ということになる。

とりあえず今日は、特急宗谷で宗谷本線方面に行こうと思う。宗谷号は旭川駅9時ちょうど発

札幌発は7時30分なので、札幌から行く場合は早起きが必要になるが、旭川からならまだ余裕がある。

特急宗谷号は5月にも乗った、札幌と稚内を結ぶ特急列車。旭川以遠も乗車率は高めであることが多く、稚内方面に向かう旅人の多さが分かる。

今回は稚内までは行かないが、宗谷号というのは何か特別感がある。なんせ1日1往復しかないし、日本最北端の稚内と札幌を結ぶ唯一の特急だからだ。

旭川から約2時間30分、中川町にある、天塩中川で下車。

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ここで降りる人はかなり少なく、私含めて2,3人程度だった記憶がある。

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天塩中川の駅舎は、趣ある雰囲気だ。駅員さんはおらず、無人駅となっている。

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駅周辺を適当に散策する。Googleマップを見ると、周辺にキャンプ場らしき場所があることが分かったので、駅前のQマートで昼食を買い、目的地に向かう。

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時期は6月上旬、旅行をするには絶好のシーズンである。人も少ないし、1年でも特に快適に旅できる時期ではないだろうか。

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駅から歩いて10~20分、中川町の森林公園に着いた。

Googleマップの口コミを見てみると、ここにはかつてログハウスがあったようだが、今は取り壊されてなくなったらしい。

それだけでなく、新型コロナの影響かは分からないが、最近ここでテント泊をすることも禁止となったようだ。

口コミをさらに読んでみると、そのログハウスには常連が住み着いていて、旅行者が寄り付きづらい雰囲気になっていたという。彼らにとってそこは家同然だったのだろうか。

ログハウスが消えた今、常連だった彼らはどこへ消えたのか。町が新たな住処を斡旋してくれたのかが気になるところだ。

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キャンプ場ではなくなったが、「森林公園」なので、公園らしい機能はちゃんとある。座れる場所があったので、そこでご飯を食べる。

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私以外にも、公園には地元の方々がいた。ゆっくり過ごせる公園があるのは素晴らしい。

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天塩中川駅に戻ってきた。自転車が置いてあるあたり、地元利用者が確実にいることが分かる。

中川町は上川地方北端に位置している自治体。人口は1300人ちょっとという小さな自治体だ。

特急こそ停まるが、JR宗谷本線の他には町外へ出る公共交通機関が全くない。中川から町外へ出るなら、JRか自家用車を使う他ないわけだから、地元利用者がいるのも当然だろう。

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天塩中川の隣駅「問寒別(といかんべつ)」は、幌延町にある駅。

問寒別駅は秘境駅を地域振興に役立てようとしている幌延町や、駅前ゲストハウスの努力もあり、駅の知名度が上がりつつある。一度は行ってみたいところだが、普通列車しか停まらないので、公共交通で行くのは大変だ。

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駅舎の中も撮りたかったが、利用者の方がいたので、外観のみ。

さて、天塩中川から、今度は普通列車で美深まで向かう。

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美深は、美深町の中心駅であり、特急も全て停車する。

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ここ美深駅からは、かつて国鉄美幸線という路線が出ていた。

美幸線は、美深と枝幸(えさし)を結ぶ目的で計画されたが、結局途中の仁宇布(にうぷ)までしか列車は走らなかった。一時期は「日本一赤字の路線」として知名度を高めたが、1985年に廃止された。

終着駅があった仁宇布には、廃線跡を活用した「トロッコ王国」という施設がある。美幸線の線路の上を、トロッコで移動できるのだという。

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駅前にある「美深ターミナル」停留所。ここからは、美幸線の代替バスが出ている。

本数は1日5往復と、「日本一赤字」だった路線の代替バスとしては多いように思えるが、これらは全てデマンドバスなのだ。

つまり、事前に予約をしていなければ、バスに乗ることはできない。美幸線廃止以降、しばらくは通常の路線バスとして運行されていたが、2012年からデマンドバスとなった。

デマンドバスの方が合理的なのは確かだが、旅行者やコミュニケーションに難がある人にとっては利用しづらい。

今後もデマンド路線が増えるのは間違いないが、余所から来た人や、口頭で会話するのが難しい人でも気軽に使えるような仕組みを作って欲しい。

ということで、美幸線エリアには行かないが、美深駅2階には、「美幸線資料室」があるから、そこを見学した。

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その後は駅前をぷらぷらして、また普通列車で旭川方面に向かう。

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途中の士別で下車した。士別は宗谷本線沿線では、数少ない「市」の駅だ。士別市は人口集中地区もあり、駅前はそれなりに発展していた。

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道路案内標識を見ると、「羽幌」や「添牛内」など、鉄道では行けない地域の地名が出てくる。添牛内は旧JR深名線があったところだ。

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士別駅の駅舎はこんな感じ。駅員さんもいる駅で、通学等で列車を利用する人も非常に多い。

ここ士別には、「士別軌道」というバス会社がある。レトロなバスが走っていたり、市内線の本数が多い(30分間隔)ことが印象的だった。

ある程度駅前を散策したら、士別から旭川へ戻り、今日の移動は終了。

明日は深名線バスにでも乗ろうかなと思う。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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