見出し画像

【石狩】約半年ぶりに札幌市外へ出る

稚内から根室、松前、えりもまで、北海道中を周遊していた2022年。
ところが2023年は、札幌からも出ない日々が続いていた。

札幌から出たのは、昨年12月、小樽市の銭函に行ったのが最後。
それからは、冬期アルバイトをしたり、フリーランスとしてさまざまな案件を引き受けたりと、昼も夜も仕事をする毎日だった。

フリーランスの仕事を始めてから約3か月が経つ6月下旬、そろそろ休もうと思い、札幌市外へ行くことした。

札幌には残念ながら海がなく、久しく海を見ていない。
とりあえず、海があるところへ行きたいと思う。

札幌近郊で海がある地域というと、小樽市や石狩市、苫小牧市などが該当する。

最もポピュラーなのは小樽と思われるが、観光客で混んでいそうなのでパス。
苫小牧市は程よく都会で魅力的だが、札幌からやや遠く交通費がかかるのでパス。
ということで、残った石狩市に行くこととなった。

石狩市は札幌市の北側に位置していて、旧石狩市エリアは札幌のベッドタウンとして発展している。(市の人口は約57000人
しかしながら、人口の割に、公共交通の利便性はあまり良くない。

石狩市には鉄道が一切なく、公共交通で移動するには路線バスを使わなければならない。
またその路線バスも、本数が多くなかったり、地下鉄からの乗り継ぎが悪かったりと、あまり使いやすいものではない。

そうは言っても、公共交通第一主義者であり、普通自動車免許を持たない自分は、路線バスで行く他ない。

とりあえず、札幌市北区にある、「北26西2」バス停へ向かう。

北26西2バス停(札幌市北区)

札幌から石狩市へ向かうバスはさまざまな系統があるが、だいたいのバスは石狩の市街地止まりで、そこから先には行ってくれない。

今回は石狩市の「石狩浜」付近へ行きたいと思っていて、そこの最寄りバス停は「石狩」というところ。

「石狩」に行く系統は少なく、札幌ターミナル(札幌テレビ塔付近)から北上するバスに乗らなくてはならない。

この系統の特徴は、市内の地下鉄駅を一切経由しない点だ。
おそらく、札幌中心部から、札幌の鉄道空白地帯や石狩市に乗客を運ぶという役割に徹していて、途中からの利用はあまり想定していないのだろう。

というわけで、地下鉄北24条駅から微妙に離れた場所の「北26西2」から、石狩行き路線バスに乗る。
(実際は「北24西2」バス停が駅の最寄りだが、時間があったので1つ先のバス停から乗った)

バスの乗客は10人ほど。札幌市内のバス停で降りる人が多く、石狩市へ向かう人は少なかった。

バスに40分ほど乗車し、終点の「石狩」に到着。

「石狩」バス停(北海道石狩市仲町)

ローカル感バリバリのバス停だが、一応ICカードは使える。

この石狩バス停から、「はまなすの丘公園」方面に向かう。
公園までの道のりは、思ったより厳しかった。
とにかく、歩道がないのだ。

日曜日のため車が頻繫にやってくる。
片方だけならまだ良いが、両方向から車が来ると、避けるのも一苦労だ。

「はまなすの丘公園」への道

このような歩道がない道を10分以上歩き続け、ようやく到着した。

広々としていて良い所だが、海が間近に見えるというわけではなく、どちらかと言えば川を見ているような感じだった。

その後も、迷いながら辺りを徘徊する。
とにかく、車が多くて移動しづらい。

少しだけ海が見えた。

海を間近に見ることはできなかったが、砂はすぐ近くにあり、海の近くにいることは実感できる。

歩き続けていると、バーベキュー場らしきところへ来た。
日曜ということもあり、バーベキューをしている人もそこそこいたが、この暑さ(気温25度くらい)でBBQをするのは個人的には遠慮したい。

ようやく、建物があるところまで戻って来れた。
「はまなすの丘公園」は市街地から隔絶された場所にあって、1度入るとなかなか脱出するのが大変だった。

ちょうど昼時のため昼飯を食べたかったが、もうすぐ札幌方面のバスが来るためパスすることに。
「石狩」と札幌を結ぶバスの本数は少なく、これを逃すと2時間後までないから、致し方無い選択だ。

バスが来るまで、周囲を適当に散策。
これは、旧石狩市立石狩小学校
円形校舎」と呼ばれる建物で、今となってはほとんど見かけることがないらしい。

「石狩温泉」バス停(北海道石狩市親船町)

石狩温泉」(「石狩」の1つ隣)のバス停から、札幌ターミナル行きバスに乗車。
この辺りは自家用車やバイクが多く、特にバイクの煩さには辟易とした。
いい加減、バイクもEV化しないだろうか。
まあ仮にそうなっても、バイク乗りが進んでEV車に乗り換えるとは思えないけれど。

「石狩庁舎前」バス停(北海道石狩市花川)

途中の、「石狩庁舎前」で下車。
「石狩庁舎」と言われてもピンと来ないが、分かりやすく言うと
石狩市役所」のことである。

石狩市役所(石狩本庁舎)

石狩市役所の建物。人口が5万を超える自治体ということもあり、市役所はとても立派な建物をしている。

時刻は午後1時半頃。店に行って遅い昼飯を食べようかとも思ったが、帰りのバスも近いので、どこかで買って食べることにした。

とりあえず、市役所の近くにある「トムトイ」というパン屋さんでパンを買った。
個人のパン屋というと値段が高めという印象があったが、ここは安く、パンを3個買っても500円ちょっとで済んだ。

市役所前の適当な場所でパンを食べて、帰りのバスに乗車する。
空腹でほとんど何も考えずパンを選んだが、大変美味しかった。

「石狩庁舎前」バス停

石狩庁舎前のバス停は、行く方向によってバス停の位置がバラバラだ。
石狩は鉄道がない街なのだから、バスはもう少し便利でも良いと思うけど、
中央バス一強だし車社会だから、その必要もないのだろうか。

石狩庁舎前から地下鉄栄町駅行きバスに乗り、終点の栄町駅まで。
これで今回のバス移動は終了。

交通費は往復でだいたい1400円ほどかかった。
札幌市内を移動するのと比べれば出費は大きいが、まあたまには良いと思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?