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パリで盗難に遭いました #14-パリ(被害届編)

2018年8月15日(水)  パリ

早朝に起きて、ある訳もないが周辺にゴミとしてカバンが捨てられてないか探し回る。iQOSが無くなってしまった今、タバコを吸うしかないので、近所のタバコ屋で、とりあえずタバコを買い、気持ちを落ち着かせる。

今日のミッションは、最寄りの警察に被害届を出しに行く。
徒歩圏内に警察があるので、まずは3人でそこに向かった。
要件を伝え、待たされること約2時間(くらいだったかな)、担当の警官が現れ、事情聴取。
何せフランス語なので、よくわからず、こちらの英語も余り伝わらないながら、iPhoneのGoogle翻訳などを駆使して、ようやく被害届の完成。

帰り際にお巡りさん曰く「パリは綺麗なところだけど、残念ながら悪い奴も多い。コレでパリを嫌いにならないで欲しい」というようなことを言われた気がするが、なにせまだ放心状態なので、正常な思考回路ではない。

警察を出て、しばらく歩くと面白いもので何処かの国のパスポートが落ちている。拾ってさっきの警察に戻って、それを届ける。自分のパスポートも何処かに落ちれればいいのに・・・

今日はもうやることも無いので、パンやコーヒーなどを買って、アパルトマンに戻る。
相変わらず落ち込んでいる自分に、妻が「パパ元気だしなよ、パンでも食べてさ」と言われながら、さっき買ったパンとコーヒーを出してくる。
「いやー、何も食べたく無いよ」と返すも「食べないと元気でないよ」と無理やり押し付けられる。
仕方がないので、渋々食べ始めると、これがまた半端なく美味しい(苦笑)
クロワッサンだったと思うが、この精神状態でもこんなに美味しく食べれるってのが、悔しくもあり、なんか涙が出てくる。
一気に食べ終わると、疲れていたのかその日は泥のように寝た。

明日は忙しくなりそうなので、良かったのかもしれない。

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