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隠れキリスタンの町天草市奇行

~昼の独り言編~

花粉まみれの春日和に天草に到着した、首都圏に比べ地方都市の人間的温度差を感じながらほとほとあるく、昼はいたって普通の町なのだが鉄道が通っていないせいもあって非常にアクセスが悪い。淡いインディゴブルーの海岸線に目をやりながらやっとのことで陸路で鹿児島市から到着した。

最近のハイブリッド車は頗る燃費が良く陸路280キロあまりを割りと雑に走ったが燃料はまだ8割以上ある、好きになってしまいそうだ。。笑

私は京都出身なのだが隠れキリスタンと言えば大阪府茨木市の山中に隠れキリスタンの町がある、この町は
当時の城主の影響で思想の偏りが生じキリスト教を信仰する民によって秘密裏に作られた町だが地図に載っていない場所もあり探索するのに苦労したのを覚えている。日用雑貨や生活用品のみならず、例えば銅の器などに暗にわかりにくく十字架を刻み入れたりしている当時の美術工芸品や諸道具類もあり興味深い、対照的に天草では陶磁器なども比較的簡素なものが多く土地柄もあって有田焼の影響を受けた染付のものや海鼠釉の実用的なものが目立つ、当時の日用品が茨木市界隈の発見された隠れキリスタンの道具陶磁器類と共通するものはあるのだろうか?など考えつつ、ナンパもせずに午後になった。この事について触れると長くなるので少子化担当としては自己矛盾になるが割愛割礼させていただく。


天草と言えば大江天主堂がある、江戸幕府の禁教令が続くなか造られたロマネスク建築の建物は非常に荘厳な雰囲気で観光スポットとして有名だ、関西京都や滋賀県近江八幡にもかのヴォーリズの建築した協会などがあるがゴシック的な雰囲気は昭和の町並みに良く合うように思う。私的には昭和のどさくさ+ロマネスクゴシック、函館の遺愛女子学園のピンクの建物+セーラー服 並みにいいねぇ~と思う笑

なぜ隠れキリスタンの中心地となり得たのか?また和歌山県に新宮という町があるが天皇制の崩壊を暗に考え大逆事件活動家の活動拠点となった町であり、ここも独特の河港付近に広がる町の様相をしている。二都市の地理的共通点は僻地と海辺ということもあるがやはりそのような思想が生まれるには原因があるもので近年の市民思想の均一化を見ると混沌からの戦争以後の近代化プロバカンダの凄さを感じる。思想の生まれはやはり幼少期の環境に起因するのだろうか?「人生は無意識で決まる、無意識の多くは青年期の比較的若いときの影響が大きい」byデイヴィッドブルックス。そのとおりかもね、低層の比較的見渡しがよい港町を一周したが町の雰囲気は函館を想わせる。ただ、人が少ないこと!!これではやはり少子化間違いないと毎日行く先々で感じていますが少子化担当大臣の私としては何とかしないとと責任??を感じます笑

~五足の靴~

の舞台の町の石橋祇園橋付近にはその頃の風景を感じる。近くにふらりと民芸骨董の店があり寄ったが他はつぶれたらしい、目に留まる掘り出し物はなく、軽く話をして終わった。
愛媛県今治市の今治焼鳥と宮崎地鶏を足したような感じかな?琺瑯の看板に美味しそうなものを発見!

~夜編~

天草の夜は比較的静かで地元密着型である、

例看板の店に行ってみた!幻の熊本天草大王地鶏!宮崎は地鶏の卵を産んだ後使うらしいが天草は違うらしい。宮崎のそれよりはるかに旨いとのこと、非常に美味しいらしい、楽しみだ。。
店内は非常にレトロである。

コケコッコ~

早速看板の天草大王地鶏の硬いほうハラミを注文してみた。

来たぜ!

むちゃくちゃ美味しいー、ちょうどよい硬さの肉は旨味が強く油は割りとあっさりしていて炭の味と良く合う、天草の塩で味付けされていて硬い地鶏が好きな僕にはぴったりだ、、ちなみにモモ肉は柔らかいらしいので柔らかいのが好きな人はモモ肉だね(^-^)

フィルター煙草にではなく、夜の天草へ仲間入りする私、、、笑

夜になり二、三軒挟むことにした、この辺りの飲み屋は比較的安価で飲み放題で60分が2000円から4000円くらいだ、年齢層は店によってだいぶん違う、町並みと共に年齢層も高いが若い子は子持ちかヤンキー(死語?)だ、昼夜は兼業の人も多く昔話に花が咲く。
ふと思ったのが熊本天草の女性は男性的だということだ、好きな男がいたらすかさずアタックし一度寝たらすぐに飽きるらしい、、、それはまるで、、肉食女性?密やかな隠れキリスタンの町とは似ても似つかぬ一面であった。

果敢な話に酒を傾けつつ天草の夜は続く。
おすすめの店は特にない、行き当たりばったりでいいと思う。あまくさの村という居酒屋があるがかわはぎの刺身と肝はおすすめしたい。
爽やかな出会いの場はなく、夜の怪しげなおすすめも特になかった。旅はつづく、、

夜の詳しい話は夜のマガジン「夜這いの古旅人」へ

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