見出し画像

かんがえこと-18 年始。

1.1

久しぶりに雪の多い正月。外には出ていない。ただ本を読んでいる。

夜、ふとんにくるまれて。皆この感情はどう処理しているのだろうかと思う。むしろ私だけなのだろうか。帰ってきてほしい、の呪縛。うしろめたさの呪縛。帰るたびおなじふとんにくるまれて、私は坂口恭平も池田晶子も知った、読むべき本があって、昨年とちがう世界があって、「今の」私がかんがえていることがあって。


1.3

もう1年経つけれど。春太の用品を整理する。小物はすぐに売れた。水槽はガラスだと配送してもらえないようなので、粗大ごみに出すことにする。できればお金を払ってでも直接誰かの手に届いてほしいとおもったのだけれど。


1.4

仕事はじめ。客少ない。PC作業はなし、久しぶりに、商品たちとじっくり向き合う。新年会のようなものが開かれたようだったけれど行かず。


しょせん、私ひとりで良くしたいだの変えたいだのはできることではなく。少しだけタネはもちつつ、自分の「好き」で育てて、また育ちそうなところに少しずつ、蒔いていく。むずかしいのをわざわざむずかしくせず、やりたいからやる、で、良い。


1.5

氷川神社。初詣。厄除け、のお守りに目が行ったけれど、買わず。800円、500円、300円、高いのが、良いのだろうか。安いのは。

お守り。どうもあとで扱いに悩んでしまうのだ。神様がいつでもそばにいてくれる安心ということなのかもしれないけれど、物に宿すということなら、いつも使うものに神様はいて、物はいつも良いものを真剣にかんがえて選びたいと思うしそこにこそ神様はいると思っているから、っていう。的な。

おみくじは引いた。吉。


1.6

思い切っておしゃれカフェに入る。思い切った。

隣のお洒落ブロガー系女子は、テーブルにちいさいカップを3つ並べている。そういうジャンルなのだろうか。あるいは飲み比べなのだろうか。カフェを知らな過ぎて。彼女は、カップの下に敷かれたお店のロゴの入ったシートを手帳に挟み、大切に持ち帰っていった。あのシートがあればきっと、家でもまたカップを3つならべて、カフェ気分をあじわうことができるのだろう。覚えておく。


洋服屋をのぞく。年末、自意識たっぷりに酔って、バーに置き忘れてきてしまったマフラーの代わりになるものを、と思ってのぞき、セーターを買って、帰る。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?