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拝啓 李春雲 様

すっかり秋も深まってきました。いかがお過ごしでしょうか。
紫禁城からはたまに出られていますか。
中秋節は西太后様へお支えしていたのですか。
いつもお疲れ様です。

いつもは無音でお話ししていますが、今日はお手紙にしました。

いつもあなたは伏魔殿のような紫禁城の中でも、誰に対しても分け隔てなく優しく接してています。ほんの少し踏み外したら奈落へ落ちてしまうような危うい細い道を、ニコニコしながらスキップしているように見えたりします。そんなあなたを思ってる時は、宝物って何かなと思ったりします。

西太后が喉から手が出るほど欲しかったものも、あなたにとってはただの石。なぜその石が欲しかったのかなと深く考え抜いた先に見えたのかもしれない西太后の結論に、私はとても癒されたよ。春雲さん、やはりあなたは素晴らしい。

実は相談というか、少しだけ悲しいことがあったの。誰かに聞いて欲しかったけど、あなたならわかってくれるんじゃないかなて思ったから、お手紙しました。

この前、ある人たちの対談記事をまとめていたの。ある程度出来て、取りまとめている方へ提出して、戻ってきた文章には、全体の核にになる一文が消えていたの。

1万字くらいあったから、どこか見失ったかなって思って探したけど、なくなってた。だから、元の文字起こしデータからまた引っ張ってきて付け加えたの。
そしてまた全体を構成し直して提出してみた。きっとまた消されたかなって思ってるけどね。

とても力のある言葉だったんだ。その言葉。こちらでは夏に元首相が射殺されてしまって、その報道姿勢とその影響に関する部分だったのだけど、その言葉をみんなに知ってもらえる機会に携われてよかったて思いながら、記事をまとめていたんだ。でも、叶わないのかもしれない。

春雲さんなら機を待つのかな?忘れたことにしてしまう?そういうことにしておいて、被害を被りそうな人がいたら被らないように何気ない風に誘導しますか?
私も、もし出来たらそのようにします。だから、このことを忘れないようにいつも頭の片隅に残しておきますね。

今日も聞いてくれてありがとうございました。春雲さんにこれからもいろいろな困難が来るかもしれないけど、大丈夫だから。ちゃんと、相応しい穏やかな世界が、ちゃんと来るから、お互い頑張りましょう。

すごく尊敬してるのに、いつも最後が砕けた感じになっちゃいます。お許しくださいませ。ではおやすみなさい。

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