南高尾・花爛漫トレッキング(東京都~神奈川県)
開催日:2022年4月2日(土)
「あの有名な高尾山じゃないけど高尾山シリーズ」の最後は「南高尾・春爛漫トレッキング」です。高尾山の登山口、京王線「高尾山口駅」に集合。そこから私たちだけが脇道にそれてズンズン歩きました。喧噪を離れて静かな山里歩きです。しばらく歩くとカタクリの時季だけ庭先を解放している農家があるのでお邪魔しました。庭先と言っても裏山の斜面といった感じで結構な広さがあります。そこにカタクリが群生しています。広いだけに手入れが大変でしょうね。何でもイノシシに荒らされて困っているとか。一応、ここは東京都ですが庭先をイノシシが荒らすなんて東京も広いですね。
農家から車道をしばらく歩き、脇道から登山道に入っていきます。この登山口に例年、クマガイソウが咲いてましたが、今年は芽も出ていませんでした。山野草盗掘にあったのかもしれませんね。山道を沢沿いに沿って歩くと、周りにニリンソウの花が咲いていますが、高度を上げてニリンソウの群生地を訪れると全く咲いていませんでした。時季も少し早かったのですが、今年は寒かったので開花が遅れたようです。先に訪れていた登山者の方が「去年の今時は満開だったのに今年は咲いてないからもう下山します」と話していました。私も令和元年にイベントで訪れた際は満開でしたが、その年の夏の台風19号で、高尾周辺も甚大な被害をうけましたが、ニリンソウ群生地の面積も半分程度になっていました。植生回復を祈るばかりです。
南高尾ルートに合流して草戸山まで歩きました。この辺から神奈川県となります。なだらかな登山道で眠くなるほどです。草戸山手前の城山湖を一望できる東屋で昼食にしました。食後は、草戸山を経て城山湖へ降ります。この湖は人造湖で、大規模な純揚水式発電をするための巨大なプールです。電力を蓄えるバッテリーのような働きをします。夜間の余剰電力を活用し、津久井川から水を高台の城山湖に汲み上げ、昼間に水を川に戻して水車を回し発電する仕組みです。今年3月22日の東京電力管内での緊急節電要請の際、電力使用量が100%を超えた分を補って大活躍したのが、この湧水式発電所群です。おかげで大規模停電を免れました。地味な存在ですが頼もしい存在です。私達も引き続き節電に心がけましょうね。湖を渡ると「城山湖ハイキングコース」が始まります。城山城の城跡を巡る山歩きコースです。40分ほど歩くと猫寺で有名な宝泉寺の脇から下山し、本日の山道は終了です。お疲れ様でした。
最後は、この時期だけ開園する「観光植物園」を見学しました。里山の一部に春咲き植物を植えた農家が評判が良いので、この時期だけ開園したような手作り感ある植物園でした。午前中訪れたカタクリの農家を少し大きくした感じです。花々を堪能した後は、バス停まで15分ほど歩き、路線バスで橋本駅に行き解散しました。
狙った花々は概ね狙い通りでしたが、ニリンソウの群生地だけが開花しておらず心残りでした。高尾山の喧噪を離れて静かにのんびりと歩いた山里歩きのトレッキングでした。
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