緑色を求めて

草木染めについて、もうちょっといろいろ知りたいなぁと。とりあえず科学系っぽい?本を1冊買ってみた。


染料の仕組みや歴史を読みやすく書いてくれていて、なるほどーと思いながら読んでいる。

しかし、しかしである。

私が今一番知りたいのは

どうやったら緑色に染められるか

でありまして。

この本を手に入れて目次を見て、まず緑色の項目はないかと見た。

緑色 緑染めに使えない植物の緑

というページがある!


読んでみた。やはり緑に染めるために必要なのは葉緑素で、逆に言えば「緑色に染められる要素」は葉緑素しか無く、それは大変水に溶けにくいらしい。

つまり、水で煮た所でほとんど出てこないということだ。

だから緑色に染めることは難しく、昔から「黄色に染めた後、青色で染める」というやり方になっていたそうな。

と言ってもだ。黄色はいろんなもので染まるが、青は藍とクサギしか聞いたことがない…。青に染めることも正直お手軽では無いのである。できれば一発で緑色に染めたい。


そんな緑を求める私に朗報が。

最後に、昔は染められなかった葉緑素ですが、現在は山崎青樹氏により染色方法が開発されています。(中略)詳細は氏のいくつかの著作の中で紹介されています(例えば美術出版社「続草木染染料植物図鑑」P5)

『天然染料の科学』青木正明

この本では紹介してくれんのかーい!と思わずツッコんだ。そこが一番知りたかったのに!!

ざっくりは書いてくれているんですよ。しかしこれだけではな。もちろん、他人の研究成果を勝手に自分の本に書いちゃいかんのでしょうけど。

というわけで、速攻でポチって手に入れたのがこちらの本です。


表に透明なカバーがかかっているし、思った以上に立派な本で驚いた。

肝心の緑色の染め方についてはちゃんと書いてあって、水をアルカリ性にしたり酸性にしたりとPHを変える作業が必要なもよう。

染色関係のものを見ていたら、ちょこちょこ出てくる作業ではあるものの。私は初心者だしそういうのはまだ先かなーと思っていたのだ。

しかし緑色を得るには避けて通れない道なもよう。

よしやろう!!

と思ったものの、それならそれで、今度はPHを測定するものとかも必要だよな。あんまり高い温度まで対応してる測定器って(少なくとも安い中には)無いな。なになに、温度によってPHってちょっと変わるんですってよ、奥様。


という感じで、新しいことをやろうと思ったらどんどん新しい情報が必要になってくるし入ってもくるし、自分の処理が追いついていないなぁと思う今日このごろ。


ちょうどしばらく、1日自由に使える休みが無いので。この間にぼちぼち準備を整えるかなぁという感じである。


比較したいし、やるならササかな?今度は緑色に染まるといいな。



ではまた明日。