草木染め(ホトケノザ)

染め本を見ていて気になっていたホトケノザ。今がちょうど染め頃だとのことで。

毎日のように行っている場所にあったので、取ってきたのであった(ちゃんと許可は取ってます)。


しかし今回、取っていて思ったけれど、一口に「この時期のホトケノザ」と言っても、いろいろで。同じ場所にあるものでも全然状態が違っている。


何か元気の無さそうな黄色や黄緑のもあれば、すごく青々したのもあるのである。

とりあえず今回は、青々しているものを選んで使った。一応花は取ってみて(いくつかは一緒に入っている)、茎はそのまま一緒に入れてみた。


いつものように袋に入れて、まずは普通にグツグツ1番液。思ったよりも地味な色。とりあえず糸をin(染め本のサンプルは割と鮮やかに染まっていたのだ)。


2番液は、アルカリ抽出。重曹を入れた。草だし、何となくアルカリでいけそうな気がして。1番液よりも緑色っぽい液が出ている!ホトケノザでも緑色になるかもしれない。



2番液。緑色っぽいけど黄緑かな?ヨモギほど緑!って感じの液ではないと思う。中和後こちらにも糸を投入。


左:2番液、右:1番液

影になっているのもあるかもしれないけど、2番液の方が黒っぽい。

この時点で、最初の1番液に糸は2つ入っていたのだが。どうも1番液の色は地味そうだなー。媒染液を変えるつもりで2つ入れてるけど、1つでいいかなーと思い。1番液に入れてあった1つを2番液に入れてみた。媒染する前に2種類の液につけてみたということである。

結果、どうなったかというとー。



右から

1番液 上の方銅媒染、下の方アルミ媒染

1番液+2番液 銅媒染

2番液 銅媒染

という感じになった。

媒染液につけたら、1番液も意外と鮮やかになった。アルミも銅もどちらの結果も見たかったので、それぞれ端から同時につけてみた。ら、糸が水を吸って勢力争いを繰り広げていたというか、間はどっちに染まったらいいのか迷っている感じだった。

とりあえずアルミの方が色が薄く、銅の方が青みが強いかなぁという感じ。


今回1番の収穫は、真ん中の「1番液+2番液」かなぁと思う。

ヨモギの時も思ったけど、色を取るごとに段々液がくすんでいってしまう傾向にある気がして。鮮やかな1番液に少しつけた上で2番、3番につけたら、明るさがプラスされるのかもしれない。1番液が黄色っぽい分、最終的にも黄色に傾くとは思うけれど。鮮やかさが欲しいならこれもアリなのかも?

また、この方法をビワとタマネギに応用することも可能というか。液を別に作ってそれぞれいい感じの時間だけつけるとか。別に作った液をいい感じの割合で混ぜるとか。そういう方法もアリだなと思った。

最初から1つの鍋でできるなら、その方が水の節約や時間の短縮にはなると思うけど、「混ぜる」にはこういう方法もあるよなぁと気付けたのは大きな収穫だった。


ちなみにな話。ヨモギと比べるとこんな感じ。

上:ヨモギ、下:ホトケノザ

1番左の上下は水抽出の1番液。右から2番めの上下はアルカリ抽出の2番液。大体条件が同じものである。

全体的にヨモギが青っぽくて、ホトケノザが黄色っぽい感じだろうか。

黄色っぽい分、ホトケノザで染めた糸は春っぽい気がする。意識して見たらそこら中に生えているし、簡単に取れるし。割とオススメかもしれない。



ではまた明日。

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