数に親しむ

息子が数を数えていた。今回はお金(硬貨)の数である。

例えば500円玉は1枚で500円。100円玉は5枚で500円。500円玉1枚と100円玉5枚は、同じ500円になるんだよ、という話である。

そろそろお金のことも知っておいた方がいいよねぇと、たまーに、気が向いた時に数えたり勉強してみたりしている。

今回も、息子にいろいろ数えてもらったり、組み合わせてもらったり、これでいくらになるのか考えてもらったりしたのだけれども。

まー数えるのに時間がかかるのである。


これはもう、仕方ないことなのだ。こちらは小学校はじめ、そんな簡単な計算は何十回、何百回どころかおそらく何千回は繰り返してきただろうし。その人目線で見て「おぉ、すんなり計算できてるな」なんてこと、あるわけないのである。

10枚を数えるのにも、1枚、1枚。「1、2、3、4…」と数えていく。「2、4、6、8…」って数え方もあるんだよぉぉ!そっちがはやいよぉぉ!と思いつつも、でも、まだ数の関係がハッキリしっかりわかっていない子にそんなこと言っても逆に混乱するかなぁと思いつつ。

私はいつから「2、4、6、8…」という数え方を知って使い出したのだろう。2に限らず、「5、10、15…」とか「10、20、30…」とか。いつから使い出したのだろう。

学校で習ったのか?親が使っているのを見たのか?全然覚えていない。

全然覚えていないけれど、いつしか覚えて身について、当たり前のように使うようになった。

それはたぶん、日常生活でよく使うことだし、便利だし。意識的に覚えたところも無くはないのだろうけど、自然と使えるようになったところの方が大きい気がする。


だからまぁ息子も自分で日常的に使いだしたら、いつか自然と「もっと効率的な数え方」も覚えていくのかなと思いつつ。

何かの時に目の前で「2、4、6、8…」って数えてみようかなぁ。詳しい意味は教えないで。

勉強(?)の何が楽しいって、新しいことを教えてもらうのも楽しいけど、自分で「そういうことかー!」って気付く瞬間が一番楽しいと思うのである。そこからバババー!と目の前が開けて、連鎖的にいろいろ進んでいく瞬間というか。

それを考えると、何でもかんでも丁寧に教えるよりは、目の前に素材だけ置いておく方がいいのかなぁとも思いつつ。


これからも数に親しんで、ぼちぼち慣れていってくれたらなぁと思う。



ではまた明日。