草木染め(タケノコの皮)

タケノコの季節である。


実家に行ったらちょうど父がタケノコを取ってきたところで。主に食べるところが無さそうな小さいものをもらってきたのだった。


何のためにって、染めるため!


実はタケノコの皮は、上手くいけば染めることができるらしい。

「上手くいけば」というのは、「上手くいかなかった」という記事もチラホラ見かけるからで。「上手くいかない場合」というのは、ほとんど色がつかない状態らしい。

どうも黒い皮の方がよく色が出るとのことで。もらったタケノコは、あまり黒くない。茶色い。これは期待できないかなぁと思いつつ。この時期しかできないことだし、とりあえずやってみることにしたのだった。



まずは皮を細かく切って、いつもの袋に入れてグツグツ。皮は250グラム以上である。染める糸は10グラム。こんなにいらんだろう…と思いつつ、多い方が染まるのかもだし、とりあえずあるだけ入れてみた。


40分ほど煮てこんな感じ。色が出てないことはないけど薄い。これはやっぱり、あまり染まらないかも。と思いつつ糸を投入。


しばらくして糸をあげてみると。


思った以上にちゃんと染まってる…!!

皮を煮た液は全然青色じゃないのに。糸は青っぽい、緑っぽい色に染まるのだそうな。不思議な話である。


そんなこんなで媒染液につけて洗って乾かしたのがコチラ。


右:アルミ媒染
左:銅媒染

である。

横に置いてある短い糸は、媒染後に再び染液につけてみたもの。

タケノコの皮液は、媒染後に2度づけすると色が消える!というのも見かけたので、今回は媒染後、染液につけずにすぐに洗った。

しかし本当に消えるのかを確かめてもみたかったので、少しだけ糸をつけてみたのであった。


色が消えるかというと、微妙なところかな?という気がする。気持ち薄くなったような気がしないでもないような?少なくとも濃くはなっていないので、2度づけする意味はあまり無さそう。


兎にも角にも、皮が黒くなかったにも関わらず、思った以上に緑っぽく、青っぽく染まったのは嬉しい結果だった。

普通に水で煮るだけだし、タケノコの皮が手に入ったらやってみてはいかがでしょう。

何よりタケノコの皮は、煮ている時の匂いがタケノコを煮ている時の匂いなので!!草や木や、他の植物を煮た時のあの何とも言えない匂いと比べると、かなり抵抗感が無いのではないかなぁと思う。

そういう意味ではオススメなのかもしれない。



ではまた明日。

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