見出し画像

平成最後の夏、秘密基地を作ったかもしれない。


手段を知っていないと
あなたはどこにも行けないし
何者にもなれない。

これは、千葉県の山奥”あの村”で#平成最後の夏の秘密基地づくりに参加したほそかわの体験談だ。

登場人物

わたし
ニッチほそかわ
1995年生まれ 23歳

こにこな(秘密基地づくり考案者)
25歳

ほな(酔っ払い音楽ブロガー)
24歳

がんそん(変態筋肉ブロガー)
22歳

・・・

あの村とは?

『リアルDASH村が面白いんじゃないか?』という堀元氏の発案で始まった村づくりビジネス。

コンセプトとしては非常に面白いのに

この村づくりビジネスは
既に終了している。
その代わり、この事業を家入一真さんが購入した。

※あの村やめた記事はコチラ(面白いから読んでみて)

そんな堀元氏は
現在あそび投稿サイト『あそびカタン』を運営している。

ほそかわはニッチなサイトとして自身のメディアサイト『Nicheっち、』で紹介しました。


ーー 時は過ぎ

プロ無職のるってぃ氏が、貯金をばらまくという破天荒企画を考え、
こにこな氏が秘密基地づくりを考案。

そしてその秘密基地の場所として、家入一真さんが場所を貸してくれることになったのだ。


ーー その頃の私

最近災害多いので、野外生活の知識があればなんとか生きていけるかも!と安直に考え、Amazonで「野外生活 サバイバル 図鑑」で検索。

そして購入したのがコチラ。

野外生活に憧れてこの本を買ったことを
あの村に1年間住んでいた元村長「堀元氏」に言うと、

堀『絶対に生きていけない!山をなめちゃいけない。サバイバルしたことあるの?』

細「ありません!だけど私は生きれると思います!」

堀『無理だよ!(笑)』
堀『あ~でも、冒険図鑑だけ持って、無人島に行ってみたとかそういう企画をほそかわちゃんにやってみてほしいなぁ~』


なんて会話をした。

・・・

そして、Twitterで

こにこな氏があの村で秘密基地づくりメンバーを募集しているのを、発見!

【コレは冒険図鑑を試すときだ!!!】と思った。

以上がほそかわがプロジェクトに参加した動機である。

・・・

秘密基地づくり始動!

先にあの村に入村してた
こにこなさん曰く、
19日は草刈りや竹刈りをしていたそうだ。


2日目

1日目に参加した ざわちんさんとがんそんくんは一旦去り、
2日目は、頼れるほなさんが基地づくりにジョインした。
こにこなさんと二人だけで秘密基地の図案を練ったり、測定してくれたりした。

「秘密基地づくり興味ある~」と言って、
ライングループに参加する人は割といたけど、タイミングが合わなくて来れない人の方が多かった。

ライングループに秘密基地の情報を流してくれたり、ほなさんが【ZONEのSecretbase】を歌う動画が届き、早く自分も基地づくりに参加したい欲が高まってきた。

秘密基地といえばこの歌ですよね。

この後、小屋で寝ようとしたら、2人はゴキブリと蚊に悩まされ絶叫したらしい。

・・・

秘密基地づくり3日目

(この日からほそかわ参加)

秘密基地づくりのためだけに、オシャレな古着屋でつなぎを買い、
リュックに‟冒険図鑑”を入れて
いざ『あの村へ』!!!!!!!!!!!

あの村の最寄り駅は”千葉県保田駅”

保田駅まで途中、
「品川駅から木更津駅」の高速バスに乗るんだけど.......

なんで?ここにいるんだろうって一瞬思った。

お天気も良かったし、ニッチな遊園地も発見したので個人的にはハッピーだった。(どうして私は行先を間違えるのだろうって普通は考えるけどね)

冷静に現在地から保田駅をマップ検索して、バスが来るまで30分待った。
なかなかの田舎だった。
スマホって便利だなって思った。

方向音痴なことを自覚しているので、家を30分早く出ていたが
今回1時間遅刻したので、
今度から2時間早く家を出ようと思った。

こにこなさんが、
保田駅まで車で迎えに来てくれる予定時間に

【1時間遅刻した】

1時間遅刻という迷惑極まりないほそかわを、みんな許してくれた…というかそんなことどうでも良さそうだった。

理由はすぐわかった。
千葉県鴨川市あの村に行けば分かる。

あたりが森森森森森森森森森森森森。 

車で迎えに来てくれたこにこなさんは明らかに疲労していた。
(あれ?もっと喋る人なはず?)とおもった。

あの村は山奥にあるので、駅から車で直接 秘密基地の場所には行けなくて途中で車を降りて、細くて(自然たっぷり)の山道を1キロほど歩かなければならない。駅から秘密基地のあるあの村まで50分かかる。

それだけで割と絶句した。 

秘密基地の場所にやっと着いた。

ここからお昼ご飯を作る。

野外のキッチンで、火おこしから始まるクッキング。

ちょっとテンションが上がった。

ライターがあるし、
簡単に火おこしできるかと思ったが、、、

いっこうに火が付かない

前日の雨のせいで大量にそこらへんに落ちている竹が全く燃えない。
火を継続して燃やすのに1時間くらい苦労した。

外で食べたお肉と焼きそばは、格別に美味しかった。
行儀が悪いけど、フライパンから直接みんなでお箸をつついて食べた。

・作業開始・

腹ごしらえしたところで、ほなさんとがんそんくんは2階部分の床づくり。

こにこなさんと私は追加で必要な木材をホームセンターに買いにいった。

(え?チェーンソーで木とか切らないの?)って思ったけど、限られた時間の中で木を切って、加工するのは難しかった。

この日、ほそかわは初めて電動カッターを使った。

夜の問題。

ただでさえ、昼間から 虫が顔にぶち当たってくるのに、夜はライトなんかつけたら、昼間より虫がわんさか集まってくることは容易に想像できた。

ほそかわは、昆虫展に行くほど虫は好きだが、刺されたり、加熱されていない虫が耳の中や口に入るのはゴメンだ。

よって、夜18時までで作業を中止

とにかく私達は汗をかいてるのでお風呂を検索した。


【悲報】田舎なので、銭湯は、ほぼ18時には閉まっていた。
【悲報】謎にauユーザーの私だけ電波届かず検索機能死亡。


やっとみんなが見つけた温泉は、海近くの旅館。

海水浴後の人が入浴しているとgoogle情報では書かれていた。

しかし、

【悲報】今日は温泉だけのお客様はご利用できません。

と看板に書かれていた、、、、。

『おいおい!やっと見つけた入浴場所だぞ!!めっちゃ車走らせたんだぞ!』と肩を落とし、車内に戻ろうとするみんな。

(いや、待てよ。)

ほそかわは、スタスタと受付に行き

可哀想な顔をして
旅館のおじちゃんに「お風呂入らせて?」と頼んでみた。

( ^ω^)・・・


おじさん
「ほんとはダメなんだけど~今回だけだよ!♡」にこり


きたぁぁぁあ―――!!!!(*'▽')

自分は、困り顔の天才だと思ったし、可愛く生まれきて良かったと思った(黙れ)

※みんなに唯一感謝された場面かもしれない。

しかも、アイスクリームまでもらえた。

そうして、4人は無事に温泉で汗を流し、
デニーズに移動、翌日の基地づくりの作戦を立てた。

ここでスマホの充電などもした。

・・・

車内で寝る。

クーラーをつけっぱなしで寝るわけにもいかない。

でも、窓を開けていると虫や蚊が入ってきて容赦なく刺してくるのでお手製の網戸を作った。

自然はどこまでも私たちに「頭つかえ!」といってきてるような気がした。

100均で網戸ロールと、磁石を買い、
車に貼り付けると簡易網戸の完成である。

今思えば、
「虫に刺されて最悪だよぉ〜」ブーブーみたいな、いちいち暗くなる感じじゃなくて、困難にぶち当たっても『じゃあ、こうしたらどう?、こんなのはどうかな?』って考えられる人達との生活で良かった。

狭い車内だったけど爆睡した。


・・・

4日目 組み立て開始 

基地作りの設計を根本から変えることになり、
昨日ほそかわと、こにこなさんが一生懸命切った木材は使わないことになった

【教訓】基地作りに予定変更は付き物

朝起きてすぐホームセンターに行き、自分たちで木材をカット。
それを車に積んで山道を登り、試行錯誤しながら重くて大きい木材を担いで秘密基地まで運んだ。

がんそんくんは、この4人の中で最年少だったけど、高校は建築学科だったらしく、非常に秘密基地づくりに貢献した。

ほなさんは、土方職人の経験もあり、手際よく工具を使って秘密基地の二階部分を組み立てていた。

一方で、、、

ほそかわは、8割何もしてなかったかもしれない。
高所恐怖症で秘密基地の二階部分に行くのが怖かったから。
(まじで、お前何しに来たんだよって話ですよね?自分でも本当にそう思います)

一階部分の掃除をしたり、持ってきた虫除けスプレーをみんなに振りかけてあげたり、虫がたくさんついた木材から虫を叩き落としたりしていた。

そうこうしているうちに、二階の壁が完成!!

感動した!!
みんなで「気持ちいいね!!」

って叫んだ。

(全然作業してないお前が言うなっていうね)

(さも自分が頑張ったかのように写ってる写真)

18時になり、辺りが暗くなる前に急いで車に乗り込み下山。


今日で、がんそんくんと私は秘密基地づくりから離れる。

その時の写真。写っているのは㊧ほなさん㊨ほそかわ

夕陽がめちゃくちゃ綺麗だった。

車の中に 蚊の王様みたいなアブがいて全員で泣いた。
全力で車内の中にいるはずのアブを探したけど見つからず仕方なく車に乗り込んだ。

剛毛のこにこなさんが、クーラーの風で自分の毛がそよいだだけなのに、
アブと勘違いして自分の腕を叩いていた

みんなで爆笑した。
これは剛毛あるあるらしい。(聞いたことねぇ)

・・・

懐かしの保田駅に着いた

電車に揺られながら、がんそんくんと二日間の秘密基地生活について振り返った。
「はぁ~、電車だぁ、文明だぁ」って2人で言ってたけど
内房線の電車の中には、都会の電車の中では絶対にいないであろう大きな謎の虫が一緒に乗り込んでいた。乗客は当たり前かのような顔をしていたので、たぶんコレが日常なのだろう。


木更津から品川駅まで辿り着き、ようやく自分の日常に戻った気がした。
山の手線には、もちろん虫は乗っていなかった。

田んぼや川の風景をみてホッとする人口は、現在日本にどれくらいいるんだろう。わたしは、夜でもピカピカしている街をみて、ホッとした。お風呂やトイレを気にしなくていい環境に信じられないくらい感謝した。

・・・

秘密基地作り最終日はどうなったか?

わたしが東京に帰り、会社の人に秘密基地づくりがどれだけ過酷だったかを話しまくり、「そっかそっか、ほそかわちゃん大変だったね、うんうん」と優しく言ってもらっている間、
まだ、こにこなさんとほなさんは山奥での秘密基地づくりと戦っていた。

台風が近づいていたため、5日目で終えることとなった秘密基地づくり。
この日は、ざわちんさん・岸本さん・マッキーさんが来たようだ。

秘密基地づくりのグループラインに完成の写真が送られてきた。

人によっては、まだ未完成じゃね?っておもったかもしれないけど、
素人だらけ&短期間でこの完成度は頑張ったんじゃないかと思う。


ほそかわはめちゃくちゃ感動した。

この秘密基地づくりに関わった人全員に心からお疲れ様でした!って言いたくなった。

2日間の作業風景を見たい人は、良かったらこちらの動画を観てください。
(こにこなさんとほなさんが編集した動画です)

・・・

以上が1泊2日間の私の山奥秘密基地づくり体験談です。

正直ほんとに辛かった

「野外生活やってみたい!」なんて軽く言うもんじゃなかった。
元村長堀元さんすみませんでした。

あの村プロジェクトに参加していた人たちの頑張り

木や竹、草で覆われた未開拓の土地で、水道や電気をひき、キッチンを作ったりテントを作ったりして快適に過ごそうとした跡が残っていて、尊敬の念しか抱かない。

あの村に1歩踏み入れたとき1番にそれを思った。


あの村に実際行ってみて、
あの村やめます記事を読むと違った見え方がする。

・・・

指示待ち人間

こにこなさん発案の企画だけど、
ほなさんは自分で発案した企画ばりに考えていたし動いていた。
がんそんくんは建築学科の知識を使って大活躍。

―――ほそかわはどうだろうか?

秘密基地づくりは楽しかったけど、
工具を使いこなして
基地を作り上げた人達よりは
達成感がまちがいなく薄いと思う。

建築のイロハをほなさんや、がんそんくんみたいに
少しでも知ってたら良かったと思った。

だって、指示を待つしかなかったから。

二人とも忙しいし、
こにこなさんは険しい山道を運転するのに疲れているし、
誰もほそかわに仕事をふらない。

知識を持っている人が強い

そう山奥でおもった。
悔しいマジで。


これは山奥でなくても一緒だと思った。

ビジネスをするにしても、
知識を持っていれば判断もできるし、
次何をしたらいいのか分かる。

だけど、知識をもっていない人は、
指示を待つしかないのだ。

手段を知っていないとあなたはどこにも行けないし 何者にもなれない。

そう感じた
平凡な私の#平成最後の夏 でありました。

おわり


「告知」

10月21日にイベントがあるらしい。
場所はもちろん【あの村】です。

主催者のこにこなさんが書いた記事もあります


この記事が参加している募集

イベントレポ

サポートしていただいたぶんは、イラストを描く道具に使ったり、もっともっといろんな場所でいろんな人にインタビューするために遣わせていただきます。