2017年製作／137分／G／韓国
原題：A Taxi Driver
配給：クロックワークス
公式サイト　http://klockworx-asia.com/taxi-driver/

監督　チャン・フン
脚本　オム・ユナ
キャスト
ソン・ガンホ　キム・マンソプ
トーマス・クレッチマン　ユルゲン・ヒンツペーター（ピーター）
ユ・ヘジン　ファン・テスル
リュ・ジュンヨル　ク・ジェシク

あらすじ　公式サイトより
戒厳令下の物々しい言論統制をくぐり抜け唯一、光州を取材し、全世界に5.18の実情を伝えたユルゲン・ヒンツペーター。その彼をタクシーに乗せ、光州の中心部に入った平凡な市民であり、後日、ヒンツペーターでさえその行方を知ることのできなかったキム・サボク氏の心境を追うように作られた本作は、実在した２人が肌で感じたありのままを描くことで、1980年５月の光州事件を紐解いていく。

感想
●まず、映画の内容が1980年にすぐお隣の国であったという事実に猛烈に驚きました。
1980年といえば、楽しさ満載・お気楽満載の女子中学生だった時です。
韓国の「か」の字も考えたことない当時でしたが、今は韓国ドラマから韓国人俳優さんが好きになり、そして韓国語を学ぶくらいになっています。
映画やドラマを通して、韓国の過去の歴史に苦しい思いをすることも多々ありますが、そのような歴史が韓国人の気質を作っているのかなと思いました。
●記者という仕事について、韓国ドラマを見ていていい印象を持ったことが、正直ありません(^^;。いつも人が触れてほしくないところにずかずか遠慮なく入ってきて、さらに、それに政治的な意図で歪めて報道をする、というシーンをよく見かけるので。（あくまでドラマの話です）
でも、決死の覚悟で取材、そして、世界に知ってもらう、報道するという、その意義を改めて感じ、また今まで漫然とテレビの報道を見ていましたが、記者の方々にも意識を向けてみようと思いました。
●ソンガンホさんの演じる素朴感が映画全体を包んでいて、それがよかったです！
トーマス・クレッチマン、ユ・ヘジンさんもそれぞれ役にぴったりはまっていましたが、
リュ・ジュンヨルさん、「応答せよ1988」で初めてお目にかかり、その後「花より青春　アフリカ編」で俳優さん自身の人柄に触れ、さらに好感度増しましでしたが、ここでもとてもよかった！
ただ、私的に一番は、途中出てきた兵士！
顔はイケメンだし、この方、絶対何物かだ、と思ったらオムテグさんだった！！！！！

ほんの数分だけのシーンにしか登場されていませんでしたが、ここが一番光った。
●よかったシーンはやはりタクシー運転手さんが協力しあってソウルへ逃がすシーン、見ず知らずだった運転手たちが自分の命も顧みず仲間を守ろうとしたところは涙でしたし、また、当時のタクシーと軍用車との迫力もすばらしかった。

評価：10点✨（10点満点）