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古武術に学ぶ人体の不思議

 こんにちは。

 スポーツをしていて「もっとうまくなりたい!」と思ったときには、とにかく一生懸命練習するしかないと考えるのが一般的でしょう。

 しかし、ふと人体の仕組みはどうなっているのか?ということに目を向けることも有効なのではないかと考えるに至りました。

 そのきっかけとなったのが、こちらの動画です。

 古武術研究家の甲野善紀さんは、巨人の桑田真澄さんを復活させた人としても知られています。

 そもそも甲野さんは、なぜ古武術を研究するようになったのでしょうか。

 こちらの著書では次のように書かれています。

 私は何か武道を始めようと色々と考えた末に合気道を選んだのですが、この合気道に対して他武道から出される代表的な疑問の1つに「合気道では受けを取る側(つまり攻撃側ですが)が取り(技を掛ける側)の腕を摑む場合が多いようだが、腕を摑むということにどれほど攻撃している意味があるのだろうか」というものがあります。
 これに対する答えとしては「合気道の基礎となっている大東流などの柔術は、昔、武士が帯刀していた時代の名残りとして、まず刀を抜かせないように、その腕を摑むためである」というものが代表的な答えのようです。この他にも手引きのためとか、いくつかあるようですが、しかし改めて考えてみれば、攻撃側というのは、相手を制しようとして、相手に対して何らかの働きかけを行うのですから、相手の手首を摑んで取り敢えず相手が抜刀しないように出来たとしても、その後相手も攻撃してくる事は十分考えられる訳ですから、手首を摑んだと同時に、その相手を崩すことが出来なければ、攻撃側としてはあまりにも不十分と言わざるを得ません。(87頁)

 つまり長年の間、相手を崩す方法を考えてきたことで、古武術を研究するに至ったようなのです。

 甲野先生のおっしゃるように、「熱心に練習に励んでいる人から出てくる率直な質問には、ちゃんと答えられないとダメだ」という所は、あらゆる物事に通じますよね。そのためにも普段から「なぜそうなるのか?」「あらゆる場面を想定して、どのように対応すべきか」ということを追究しておく必要があるのです。

 さらに驚いたことに、甲野先生は縮地という術も会得しているようなのです。

 縮地と聞くと、あの「るろうに剣心」に登場する瀬田宗次郎を思い出して、思わず胸が熱くなりました。

 古武術には、古来から人体の動きを解明しようとしてきた人たちの英知が詰まっているので、非常に興味深いものだとわかりました。引き続き、私なりに研究してみたいと思います。

 では、今日はこの辺で、また。

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