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彼女は僕のもの。1

 僕には好きな人がいる。
竹内由香。という彼女の名前も美しく、そのビジュアルはほとんど天女だ。
まあ、天女見たことないからもしかしたら天女より美しいかもしれない。

うん。きっとそうだ。
そうに違いない。

彼女は僕の大学の同級生で、
時折言葉を交わすだけの間柄だが
まあ彼女も僕のことを認識している、という点ですでに満足をきたしている。
彼女は僕のことを遠藤君、とよそよそしく苗字で呼ぶ。
早くタクヤ、と呼んでくれないかなあと期待しているがまあ、無理なことだ。
まだまだ道のりは遠い。しかし、寝ても覚めても僕の頭の中は彼女の事でいっぱいだ。

竹内由香。

あの可憐な微笑みが僕にだけ向くような日が来るだろうか。

などと思っていた春の頃が懐かしく、季節はあっという間に夏を迎えた。
実を言うと去年の冬から始めた趣味というのがあって、
今日はそれの試合だ。

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