アフタヌーン・ティー【ヤスメヤセンの休日 4(最終回)】
〜 ヤスメヤセン・郊外 丘陵地帯 おばあちゃんの家 二階 衣装箪笥内〜
植物の化け物は
とうとうミナミのいる部屋に入ってきた
ミナミは
衣装箪笥の扉に空いた隙間から
部屋の景色を覗き見した
まるで恐竜のように
キョロキョロ辺りを舐めまわしながら
ミナミの姿を追っていた
ミナミは
いつでも衣装箪笥を突破されてもいいように
リヴィングから持ってきた箒を右手に
左のてのひらにも何かを握りしめた
植物の化け物は
しばらくミナミのいる部屋を徘徊した後
ついに衣装箪笥の前に立ち