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D1137_2/大御所のウチもコメントせざる訳いかず。ダイハツの全車種出荷止めた大騒ぎの話。(いや~、この記事見る人、すごく多い。どうも、ダイハツに対してコメントを打てる人が極めて少ないようだ。あと、どの記事も似たり寄ったりと金持ちの車評論家のレビュー、金持ちにはスズキの修理の安さなんかわからない。)

 昨日のテレビ報道を見た程度のコメントになるので、それはお断りして。
 ウチのデモカーもダイハツで、ダイハツに関してまあまあ詳しい。
 ダイハツはこの10年とにかくとんがって頑張っていた。ウチもコメントしたことあったけど、今、エンジンメーカーは、マツダとダイハツと言っていい。デザインも他メーカーより、シャープで、先進感をアピールしていた。
 ダイハツはついに2010年頃前後(2007年ぐらいから2013年ぐらいの事か?)軽自動車の販売でスズキを抜いた、しかし、また、スズキの逆襲にあい、スズキに抜かれる。
 それに焦ってしまった。それが、今回の真相とのこと。
 だけど、ウチの昔のデモカーがスズキだったから、解るけど、

 ダイハツがスズキに勝つのは今の体制では全く不可能。スズキのどこがいいか。修理のハメになった場合、スズキは安い。ハッキリ言って、どのメーカーよりも安いと思う。それ考えたら、絶対スズキ対ダイハツではダイハツは勝てない。
 つぎ、ダイハツの一番の弱点、ペイント。どうも日本ペイントのペイントらしい。スズキやホンダはどうも関西ペイントのよう。両方のユーザーだから言えるが、車を磨くとき、どの工程で手間がかかるかが全く異なる。錆び易さも日本ペイントのほうが不利、あと、日光に当たりすぎて傷んでいく状態も不利。日本ペイント勢は世界に打って出るのは厳しい。このペイント問題は相当厳しい。関西ペイントは自動車塗料において世界の最強トップメーカーで、世界の高級車はわざわざ日本から取り寄せているケースも多い。
 ネットでこのペイントの差の件調べなおしたが、丁寧な処理がされれば、日本ペイントもイケると表現している人もいた。しかし、テレビで関西ペイントの特集を見たこともあったし、1992年のスズキ車、2012年のダイハツ車を比べての実感なので、やっぱり、日本ペイントはそうとう、関西ペイントに比べ厳しいという結論。
 ダイハツの栄枯盛衰、ダイハツは90年代の車に関して、まったくスズキに勝てないぼろい車を売っていて、これは一目瞭然だった。そこへ、タントの投入で活路が見いだせた。このタントという車の発想は大成功だった。スズキのワゴンRと軽の箱バンの中間で、FF車というカテゴリーはなかったから。この2000年ぐらいから、2010年あたりまでは、このタントのおかげで、ダイハツはそうとう助かったと思う。尚且つ、このタントが売れ出した時期、ダイハツはだんだん車がよくなっていた。スズキと比べた際の見劣りが相当なくなっていく。
 そこへ、タントのライバル車がホンダNーBOX(2011年)とスズキ・パレットとして登場。なんと言っても、ホンダNーBOXの成功は圧倒的だった。タントと比べられたら、どうにもならない。
 ホンダはNーBOXの設計にF1の設計をやっていた人(インタビュー聞いたことあるけどすごくいい男)を連れてきて製作、その上、ホンダは悪魔のような特許を持っていた。センタータンクレイアウトというまさに悪魔のような特許でこれを使わないでコンパクトカーやFF車を仕上げるのはまさに馬鹿としかいいようのないもの。つまり、スズキもダイハツもこれには苦戦されたのだ。
 こうなると、ホンダの特許をホンダに金払って使うか、スズキのごとく修理安さで戦うしかない、その上、日本ペイントとの関係を打ち切って関西ペイントへの乗り換えもしたい。
 まあ、こういう背景があった上でのダイハツ不正衝突実験事件であった。

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