見出し画像

1年経って、の話。

GWだー。
10連休、みんな10連休だって!と隊長がうるさい。
いや、そんなに連休あるとやることなくて困るって言ったの君でしょ...。
連休だけど、合間に業者さんやってるし、配送も日によりあったりする。
魚市場はやってないから困るけど、魚がなければ肉でもメニュー立てられるから大丈夫。
メニューがいろいろあるのはこういう時のためでもあるのだ。

開業まえ、鳥インフルエンザ、豚コレラ、狂牛病、輸入のあれこれ、気候の変動、いろんなことで特定の素材が使えなくなったり高騰したりということに折々出会って、メニューを絞るのは危険すぎるな....と思った。
小さいお店がやっていくためには、いろんな方面でリスクヘッジが欠かせない、それはメニュー以外のことでもそうだ...

一年まえ、菓子製造業の免許をとって、パンや焼き菓子の外販をはじめた。
パン屋でも焼き菓子やでもないから、最初は売れない。「ここはラーメン屋」「ここは定食屋」と思って通ってるひとは買わない。
新しいお客さんが、「こんなのあるんだ」って買っていって、それを気に入ってくれて、かつまた来てくれたら次につながる。
そんな細々ーとした感じでやっていた。

本業があるから、それだけで売り上げを立てなくてもやっていける。それは良いことだけど、本業があるがゆえに目立てない、売りづらい。
そういう弱みもあった。

だけど、やってみよう。
だって、やりたかったことだから、今やらなくてもいつかまたやりたくなるから。

そーして、毎日毎週練習した。
仕事しながら片手間に習得できることじゃないから、仕事の前に来て練習して、休憩時間にもして、仕事が終わってからの時間も使った。
昔、だし巻き卵が巻けなくて、毎日練習してたときのことを思い出した。

折々に「わかった!!」ってなることがあって
そのたびにできるようになった嬉しさを得て、だけど次の日からはよりわからないことがいくつも現れて、落ち込むときもよくあった。。

若い頃はこうだったよなぁ。
いくらやってもうまくできない。
おひたし地の作り方、魚のさばき方、天ぷらの揚げ方、羽釜の炊き方、サービスのやり方、もろもろ、、、
ぜんぶ、時間をかけて何回でもトライし続けた、その頃を思い出してやってきた一年だったな〜〜

うまく作れるようになるとリピーターが増えるもので、パンもお菓子もすこしずつ売れていくようになった。
特にこれがあるって告知しなくても、オススメしなくても、「これあります?」って聞いて買っていってくれる。

あーこういうのいいなあって思う、幸せだ。

そうして自分のやりたいように、作りたいように作ったものが、求められて売れていく。

けして本業じゃないから、かけられる時間も手間も限られているけど
逆に本業じゃないから、かけられる時間や手間があるのだ。分かるだろうか?

さて、そーやってやってきて、外販の売り上げができたことによって、お店の営業が気持ち楽になる。
お酒を何杯も飲んでもらわなくても、単価を上げようとしなくても、太い常連さんを掴まなくてもいい。
さらりとごはんや麺を食べて帰っていく、一杯ビールと生姜焼きで晩酌、たまーに家族や友人たちと食事会。
そういう使い方で成り立つようになってきた。

いつか、トマトラーメン専門店としてオープン!って書かれていたお店は、
洋食屋(ラーメンもある)になって、
先々はお菓子やパンもつくってる、たべもの屋さんになるのだ。

GW、ゆるっとした日が多い時期なんだけど、今年はどうなのかな。
楽しみ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?