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教師に「公」を強制するな

雑記帳(ノート)にいろいろなことを書いています。
書いている内容はこんなことです。
・学級通信のネタ
・学年経営の方針
・行事の構想
・道徳授業プラン
・新聞の切り抜き
・雑誌の切り抜き
・読んだ本にあった気に入った文や言葉
セミナーや講演会のメモ など。

2001年から現在まで28冊のノートを使っています。

さて,14冊目(2014年)にプロ教師の会代表である諏訪哲二さんの「プロ教師の流儀」(中公新書ラクレ)を読んだメモを書いていました。

教師に「公」を強制するな。教師のひとり一人に関する出来事や事件などの場合,「公」としての「教師」という一般性だけで論じたり批判したりするのはデリカシーを欠き,不合理である。
一律に「公」としての「教師」として論じることは止めなくてはならない。
世論と風潮は教師たちの心を縛り,精神的に委縮させ,教育力を阻害するだけである。

「プロ教師の流儀」(中公新書ラクレ)

あまりにも「公」を強制しすぎると教師ひとり一人の意欲が低下します。世間の空気圧が高まり、いろいろ上から言われるから,これぐらいでいいかという気持ちになるのです。面倒くさくなるのです。

教師の「公」と「私」のバランス感覚が大切なのです。


閑話休題
諏訪さんは「たかが教師に何ができるか」というタイトルの本も書いています。私は,退職するまで,心の隅っこにいつもこの言葉を置いていいました。これは,非常勤講師になった今も同じです。

「たかが教師」と考えると肩が軽くなることも多かったです。