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5月5日の読売新聞「あすへの考」に東京大学教授の香坂玲さんの話が掲載されていました。
香坂さんの専門は森林環境資源科学だそうです。
さて,この文をノートにメモしました。

自然を維持するにはお金がかかりますが,自然をひとたび壊してしまえば,その損失は維持にかかるお金よりもはるかに大きなものとなります。実際,2020年の世界経済フォーラムの試算では世界の国内総生産GDP)の半分以上にあたる44兆ドル(6700兆円)が,水や森林などの自然資本に強く依存しています。

読売新聞(2024年5月5日)

10年以上前から散歩をしていますが,いくつかの変化に気づきます。
1つは,田んぼがどんどんなくなり,アパートが建っていることです。
2つは,空き家がどんどん増えて,敷地や中に草などが鬱蒼と生えていることです。
3つは,木が伐採されて,ソーラーパネルがつくられていることです。

脚本家の倉本聰さんは,こんなことを言っています。

「自然保護。この言葉には人間の傲慢な姿勢が見える。人間は元は言えば,自然の一部でしかない。その自然を保護するとは何たることか。人間は自然の軒先を借りて生きているにすぎない。」

「別冊 山と渓谷社 倉本聰の世界」(山と渓谷社 1993年12月)

この言葉を舞台「ニングル」で訴えたかったと思います。

自然の大切さは,6700兆円という金額ではないのです。