娘が授業で作ってきたミカンがビミョーにリアルだったので、30秒くらいの動画作ってみました🎞️https://www.instagram.com/reel/Cbh2BBAp81q/?utm_medium=copy_link

動画作りました🎞️ 30秒くらいです😆 https://www.instagram.com/reel/CbfIeeDveDB/?utm_medium=copy_link

ハーメルン【１３】

「ドア、反対側から開けてみる。」 イズミちゃんの体を、またみんなでしっかり掴んだ。イズミちゃんは冷蔵庫のドアの取手が付いていないほうに両手を掛けると、グイッと引っ張った。けれど、ドアが開く気配は無くて、冷蔵庫ごと、ズズッと１、2センチ前に引き摺られた。 イズミちゃんは首をかしげて、今度はいつもの方からドアをを開く。 「シャラーン…」 気の抜けたようにあの音が鳴り響いた。そこにはヨーグルトや牛乳や納豆が入っている。いつもの冷蔵庫だった。 「こんな感じの音だったっけ？」 「もっ

ハーメルン【１２】

そうだ！ 僕は、この前の図工の授業で使った金槌を思い出した。クロゼットの奥にしまってあった工具箱の中から探し出してくる。 冷蔵庫の正面に立つとドアの真ん中を睨みつけた。ボールペンの先くらいの穴がいくつか集っている。 あそこから、あの音が聞こえるのか…。 両手で柄を握って金槌を見つめる。釘を打つところが、平べったくなってる方と尖ってる方…。 よし。僕は大きく息を吸い込んだ。くちびるをぎゅっと結ぶと、金槌を高く振り上げた。尖ってる方を冷蔵庫のドアの真ん中に向けて渾身の力で打ち込ん

ハーメルン【１１】

「ママっっ！」 悲鳴のような声が出た。ママの腰に飛びつくと冷蔵庫から思いっ切り引き剥がす。 僕に全く気付いてなかったママはあっけなく床に崩れ落ちて、勢い余った僕はしたたかにお尻を床に打ち付けた。 いつもなら涙ぐむくらい痛いはずなのに、全く痛みも感じなかった。それどころじゃない。ママの視線はまだ真っ直ぐ冷蔵庫に向かったままだ。 あわてて立ち上がり、今度は真っ正面から首にかじり付いた。 「ママ、ダメっ！行かないでっっ！ダメだよっ！」 ママの身体からふっと力が抜けたのを感じて、ママ

鯨異星人五十二

私はBTSが大好きです。が、ARMYではありません。 ファンクラブにも入っていません。申し訳ないことにほとんど課金してません…💦 ARMYの皆様の活動には多大に敬意を表します。いつもその恩恵を大変享受させていただいております。 notoをはじめ、いろいろなブログの記事で楽しませてもらったり、すんばらしい分析や、情報、歴史などなど、めちゃめちゃありがたいです！！ 新曲や新しい動画にはあっという間に字幕がつけられて公開されるので、本当にARMY様様でございます！！ 元々Kカル

ハーメルン【１０】

「さてと、私はアイロン掛けしなきゃならないから行くわね。みんな、ごゆっくり。」 そう言うとイズミちゃんのママはトレイを持っていない方の手をひらひら振って戻って行った。 「イズミちゃんのママって、たよりになるよね。」 ノリちゃんとコウくんもうんうんと頷く。イズミちゃんは満更でもなさそうな顔で肩をすくめた。 「じゃ、私達もできるだけ沢山の人に噂をひろめなくっちゃ。お兄ちゃんにもSNSで拡散してってたのむよ。」 イズミちゃんのお兄ちゃんは高校生だから、きっと凄くひろめてもらえる。

♪だ～いすきなのはー ひ～まわりのたねー♪ ではなくて…

大好きなものについて語りたい！という欲求があります。 しかし、私のようなBBAが「大好きだぁ！」と語ったりすると、同じものを好きな方々に「こんなダッサいオバさんと一緒だなんていやだぁ」って思われたり、大好きな方々に「こんなオバサンに好かれちゃってもねぇ…」とか思われちゃったら…とついつい考えがちであります。 でも実際のところは、どなたかに何かしら思われる程の者ですら無いかもしれません。それに、ここでは私の姿は見えませんしー－😏 なので、大きな声で大好きなものを言う！！ い

ハーメルン【９】

温かいカップを両手で包み込んですすると胸いっぱいに紅茶のいい香りがひろがる。 「ねぇ、ママ！SNSで何か分かった？」 イズミちゃんのママはみんなの顔をぐるりと見渡して頷いた。 「えぇ。行方不明になった人達、ハーメルンの冷蔵庫を使ってるってお家がいくつかあった。それに、近頃お母さんの様子が変で、そう言えばハーメルンの冷蔵庫が来た頃からかもって人もいた。みんな今まで冷蔵庫なんて気にしたことも無かったって。」 「僕のママも最近、キッチンでぼーっとしてたり、独り言をぶつぶつ言ってたり

最近、折り紙ブームの息子🐶 動画作りました🎬 ＃新宝島＃サカナクション https://www.instagram.com/reel/CZ5yePIrzvn/?utm_medium=share_sheet

ハーメルン【８】

ママは僕の視線に気付くと、あわてて笑顔を作った。 「さっ、明日も学校でしょ。歯磨き、ちゃちゃっと終わらせて寝よ！」 「明日は土曜日だから休みだよ。午前中、みんなでイズミちゃんちに集まって調べ学習することになったんだ。」 ちょうど宿題も出てた。だから嘘じゃない。 「あ、そっか土曜日だったね。でもイズミちゃんちに行くなら、お休みでもちゃんと起きなきゃね。」 「うん。そうだね。」 何かが引っかかったままだったけど、僕は歯磨きを済ませると自分のベッドに向かった。 目が覚めると、いつ

ハーメルン【７】

ママに毛布をかけると、ノートを持ってきてページを1枚破った。なんのドラマをすすめたらいいんだろう？そうだ、この前ノリちゃんが話してた。記憶をたどって思い出しながらドラマのタイトルを書き終えたら、ママが起きてきた。 「ママ、大丈夫なの？」 「えぇ、もう大丈夫。ちょっと眠ったらスッキリしたわ。毛布かけてくれたのね。ありがとう。暖かくて気持ちよかった。元気出たわ。」 僕はホッとして、ママに紙切れを差し出した。 「ねぇこのドラマ、ママがこの前カッコイイねって言ってた俳優さんが出てるっ