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【優秀賞受賞】『精神科医が見つけた3つの幸福』(飛鳥新書)樺沢紫苑 著 読書感想文

こんにちは。
年間36万文字を書く会社員 とぅるーたです。
お読みいただき、ありがとうございます。

今回はブログからの転載記事です。

2021年4月にこの感想文を書き、6月に優秀賞を受賞しました。

この感想文を読むことで「読書感想文の書き方」の学びになると思います。

長文となりますが、読んでいただけると嬉しいです。

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当書は、幸せになる方法について科学的根拠を交えてより実践的なノウハウの集大成となっており、幸福になるための実用書となっています。

当書に書かれていることを実践し、継続することで読者は「幸福を実感する」ことができ、より幸せな人生を歩むことができるのです。

また、幸せ収集能力を向上させる手段として、「ポジティブ日記」「親切日記」「感謝日記」の方法や具体例、実践した効果が載っており、読者がより実践しやすい内容となっています。
 
当書の感想と気づきをまとめるにあたり、自分の人生を振り返る必要がありました。本を読んで得た3つの気づきと感想を自分自身の実体験などを交えながら記していきます。
 
 

気づき1.幸福には優先順位がある「幸せの三段重理論」

幸福とは何か?当書ではこの問いにたった10秒でシンプルに答えを導いています。

ドーパミン、セロトニン、オキシトシンが十分に分泌されている状態で、私たちは「幸福」を感じる。つまり、脳内では幸福物質が出た状態が幸せであり、幸福物質を出す条件というのが「幸せになる方法」であると言えます。

P.22~23より引用
 

ドーパミンは、「お金、成功、達成、富、名誉、地位」などが与えられたときに分泌される幸福物質でセロトニンは「健康」の幸福物質であり、「爽やか」や「リラックス」した気分のときに分泌されます。オキシトシンは「つながり・愛」の幸福物質で他者との交流や関係によって分泌される幸福物質です。
 
この3つの幸福には優先順位があり、その優先順位が重要であり、順番を間違うと幸福になるどころかむしろ不幸になってしまう可能性すらあるのです。

優先順位は「セロトニン的幸福」⇒「オキシトシン的幸福」⇒「ドーパミン的幸福」の順番です。
 

 私の父はバブル当時、家を建てられるくらい仕事を頑張っていたと以前母から聞いたことがあります。しかし、父はお金を追い求めるあまり、ギャンブルにのめり込み、病気を患い、最終的には母と別れてしまいました。


幼いながら、こんな父を見て育った私は「こんな父親になりたくない」という強い気持ちがありました。


幼い頃から私の面倒を見てくれた兄も身を粉にして働いていました。仕事を頑張っている兄の姿は誇らしく、私の憧れの存在でした。


しかし、かなりのお酒好きで20年程前に医師からアルコール依存症と診断され、さらには精神疾患も患ってしまい、仕事はおろか健康的な生活も送れない状態になってしまいました。

 
ドーパミンは取り扱いを間違ってしまうと、「暴走」する幸福物質です。この「暴走」は依存症であり、それに飲み込まれてしまった父と兄を近くで見ていたのは私でした。

ドーパミンは過度に追い求めるものではない、適正にコントロールすることが大切だと当書を読んで改めて気づくことができました。


気づき2.幸福は「結果」ではない。「プロセス(過程)」である


いい大学に入って、一流企業に就職して、モデルのような素敵な人と結婚したら幸せになれるか?

答えは「NO」です。著書では幸せは「結果」ではなく、今、この一瞬の「状態」であり、「プロセス(過程)」であると述べています。

幸福は「未来」にはない。今、ここ。
「現在」に「幸福」があるのです。

 P.76より引用
 
当書で私が衝撃を受けた一節であり、これからの私の人生を変えていくであろう言葉です。

この言葉を常に心に刻んでこれからの人生を歩んでいきたいと考えました。

 
 私が結婚したのは2015年。当時は結婚こそが幸せへの近道だと考えていました。
家庭と子供を持ち、一家の大黒柱として働く。それで幸せが得られると。


しかし、そんなに人生は甘くありません。子供が生まれて暫くして仕事が忙しくなった頃、私は病気を患いました。家庭を持つことで「オキシトシン的幸福」は得られたのですが、健康すなわち「セロトニン的幸福」をないがしろにしたことにより、健康を害することになってしまったのです。

今現在も病気の治療は続いていますが、睡眠・運動・食事を意識し、健康に目を向けることによって良い方向へ向かっています。

そして、「健康」や「周りの人たち」に感謝することにより日々の小さな幸せを感じることができるようになりました。


気づき3.自分だけの健康だけでなく、家族の健康に目を向ける


セロトニン的幸福、オキシトシン的幸福、ドーパミン的幸福に関しては、同著者の「ストレスフリー超大全」で概要を説明しており、イメージは掴んで読んでいました。

この3つの幸福について更に学びを深めていきたいという目的で著書を手に取りました。

当書を読み進めると、最重要であるセロトニン的幸福は家族をも守るということを知り、はっとさせられました。

私は、成人してからは親の通院に一度も同席したことはなく、理解しようともしていなかったのです。
 
 母は私が幼い頃から病気を患っていました。家族に心配をかけまいと自分の病状に関しては積極的に話す人ではありませんでした。

母は約1年前にリウマチが発症し、そのあと「がん」が発覚しました。コロナ禍の状況と持病の改善が見られないため、抗がん剤での治療を継続していました。しかし、母の身体を蝕む病は転移を繰り返し、治療ができないまま入院となり、つい先日帰らぬ人となってしまいました・・・。

私は1ヶ月に1度程度孫の顔を見せに行っていましたが、食事や運動、薬の管理や確認などは全くしていませんでした。

母を最期に看取ることはできましたが、「自分にもっとできることがあったのではないか」「あのときこうしていれば」という感情が押し寄せて母を失った悲しさと絶望感で胸がいっぱいになりました。
 
こんな辛い経験をしているからこそできることがあります。妻や自分の子ども、兄弟や妻の父母の健康を気遣い、アドバイスすることです。

煙たがられてもいい、うるさい人だと思われてもいい。家族が自身の健康を少しでも意識するきっかけづくりができるよう話をしたり、行動を促していけるような人を目指していきたいと考えています。



最後に上記3つの気付きから導き出したTODOです。
□セロトニン的幸福を得るため、睡眠、運動、朝散歩のほぼ日継続。睡眠は最低7時間以上、運動は2回以上/週、朝散歩は3日以上連続で休まない。オキシトシン的幸福を得るため週1回以上家族や友人と遊ぶ時間を設ける。
 
□幸せ収集能力を高めるため、ポジティブ日記をほぼ日で継続。家族や友人に「ありがとう」を3回以上言うように意識して、記録をする。
 
□家族の健康管理者となり、睡眠・運動・朝散歩の大切さを説明していく。樺沢先生の著者やYoutubeなどを広めて家族全員が健康になれるよう働きかける。

 
この3つのTODOを3ヶ月後を目標に実践していきます。3ヶ月後にフィードバックし、自分の行動について評価していきたいと思います。
 
長文となりましたが、読んで頂きありがとうございます。

より楽しく幸せな人生を送れるよう健康とつながりすなわち「セロトニン的幸福」と「オキシトシン的幸福」に重点を置いて生きていきます。

この投稿を読んで、当書を読むきっかけになれば大変嬉しく思います。

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今回の記事はいかがでしたか?
みなさまの学びになれば幸いです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

それでは、また。

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