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これからの働き方と家族との関わり方『精神科医がすすめる これからの生き方図鑑』樺沢紫苑著/読書感想

私たち夫婦は今年の8月で結婚して9年目を迎えます。

先日、妻から「家族で過ごす時間をもっと作ってほしい。子どもたちも寂しがっているよ」とズシリと重い一言を言われてしまいました。
最近は特に休日ひとりで出かけることも多く、妻や子どもたちと一緒に過ごす時間が不足していたのです。

妻にその言葉を掛けられたのと、ほぼ同じ時期に樺沢紫苑先生の新刊
『精神科医がすすめる これからの生き方図鑑』を読み始めました。

本書では、リモートワーク時のギクシャクを解消する方法のひとつに
『自ら進んで「家事・育児」をする』ということが書かれていました。

あなたが既婚男性で、奥さんが専業主婦という場合、日中の自宅はまぎれもない「妻の領域」です。
(中略)そういう空間に、リモートワークなどであなたがいると、掃除の邪魔になったり、ゴミを増やすことになったりして、奥さんをイラつかせている恐れがあります。(中略)そんな事態を避けるには、自ら積極的に家事を引き受けて、奥さんの負担が軽くなるように配慮をすることです。(中略)当たり前の「配慮」や「気遣い」のあるなしによって、夫婦のコミュニケーションはまったく違ったものになるのです。

『精神科医がすすめる これからの生き方図鑑』P.52より

私が勤めている会社では、出勤日である週5日のうちに週3日が出社、残りの2日はリモートワークに設定されています。
妻は週3日パートをしており、以前は妻が不在の日に私が家で勤務していることが多かったので、夫婦同士の会話の時間がなかなか取れない状況が続いていました。

まず、週2日の在宅勤務日を1日だけ妻のパートが休みの曜日に合わせることにしました。
そして、仕事をする場所も私の部屋からリビングへ変更し、妻や子どもたちとコミュニケーションが取れる体制を整えました。

それがきっかけで、リモートワークの日の昼食は私が作ったり、休憩の合間に床掃除をしたりと自ら進んで家事や育児をする機会を増やしました。

それから暫くして、少しずつ変化が起き始めました。
以前より妻が私に話をしてくれる回数が圧倒的に増えたのです。
具体的には、職場での悩みや友人とのエピソードなどを彼女から積極的に話してくれるようになりました。

雑談に関しては、本書で以下のように書かれています。

コツ①:話す時間よりも回数が重要
雑談が苦手な人は、「話を続けるのが苦手」「長い時間話すのが苦手」といわれます。しかし、時間をかけて長く話す必要はありません。「時間」よりも「回数」の方が、はるかに重要です。
心理学に「ザイオンス効果」と呼ばれる法則があります。別名「単純接触効果」とも呼ばれ、「接触回数が増えれば増えるほど、相手との親密度が高まる」というものです。

コツ②:自ら話す必要はない
雑談が苦手な人は「自分が会話をリードして盛り上げなければ」という思い込みがあるようです。しかし、必ずしも「自分がたくさんしゃべる」必要はありません。相手に「話を振る」だけでいいのです。(中略)「話し上手」よりも「聞き上手」を心がけましょう。

『精神科医がすすめる これからの生き方図鑑』P.172より


妻が雑談をしてくれたことにより、休憩時間にリラックスすることができました。また、今までよりもリモートワーク時の仕事の効率が良くなったことを実感しました。

さらには夫婦の会話が増えたことで、「愛・つながり」の脳内物質であるオキシトシンの効果により、夫婦生活も円満になり、お互いの笑顔が増えました。

今、子どもたちは夏休み真っ盛り。私が出社かつ妻がパートの日は学童保育に預けなければならず、その日はお弁当を持って行かせなければなりません。

今までお弁当作りは妻がひとりでやっていましたが、最近夫婦関係がよりよくなったことで、私も一緒に早起きしてお弁当を作るようになりました。
夫婦間で親切と感謝のループが継続しています。

「夫婦関係が良好であると、子育てにも良い影響を与える」と他の本でも読んだことがあります。

これからの時代を担う子どもたちのためにも、これからも良い夫婦関係を大切にしていこうと心に誓いました。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。


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